渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。

 

以前、渋谷区の「だれでもトイレ」の表示についてという記事を書きました。アンケートに答えてくださった方には心より感謝申し上げます。

詳細は以前の記事をご覧いただくとして、本日はその後の対応についてです。

 

現在、新庁舎建設が進んでおり、それに伴ってトイレ(表示含む)についても検討されています。

トイレについての検討はLGBTだけではなく各種障害をお持ちの方、異性に介護を受けている方など様々な方を対象にしています。それぞれの立場で求める機能が異なり、いくつかのポイントで対立が起こっているそうで、慎重に検討が進められているとのこと。

最終的な案はまだ決定していませんが、少なくとも現在の表示は変更されるだろうという確証を得ています。

 

となると現実的な対応としては「新庁舎の表示案が決定した後、問題が指摘されている仮庁舎のトイレ表示については速やかにシール対応などで新しいものに更新する」というのが妥当でしょう。経費的にも無理はないと思います。

この考えのもと、1月23日付で以下の要望書を提出しました。提出先は区長、そして所管の総務部長です。

いい方向に行くといいですね。

 

 

<要望書内容>

 

トイレ表示の更新を求める要望

 

 区政進展に向けた努力に心より敬意を表します。

 渋谷区は平成25年3月に議会において「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」を議決して以来、多様性社会推進に向け様々な取り組みを行っており、LGBT当事者から高い評価をいただき、かつ注目されております。

 ところが、LGBT当事者の一部から強い疑問の声があがっているのが「だれでもトイレ」における表示です(図)。

 このマークについては「半分男性・半分女性というマークは受け入れられないし、侮辱されている気になる」「本人が主張する性別をありのままに受け入れればよい。性自認の尊重を」「特別なマークがあるとカミングアウトの強制につながる」「ピクトグラムは単色が原則。レインボーマークは見づらい人が出る」「特別なマークは不要。全ての人を対象とする個室のトイレがあれば十分」等の意見が寄せられており、一部には強い忌避感を覚える方もいらっしゃるようです。

 現在、新庁舎について建築工事が進んでおりますが、内装についても仕様が固まりつつあると認識しております。トイレのありかたについては表示も含め多様な観点から検討が加えられていると聞いております。強い関心を抱いている方がいらっしゃいますので、新庁舎のトイレ表示が固まったのち速やかに公表を行うとともに、仮庁舎についてもシール対応などにより更新していただけますよう要望いたします。

 

渋谷区仮庁舎の誰でもトイレマーク

渋谷区仮庁舎の誰でもトイレマーク