渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。




6月5日の議会質問の原稿を解説付きで載せておきます。




〇区政課題と区民生活




・観光と民泊




 区政課題と区民生活について、まず観光等です。路上飲酒対策の強化を高く評価します。繁華街と住宅街が混在している渋谷区だからこそ、静謐な住宅街の維持を考えるべきです。特に観光政策は施策の対象を商業系地域だけに限定し、また民泊は日数制限を強化し土日祝日に限定しては。区長の見解を求めます。




観光政策が渋谷区内全域の魅力紹介のような方向に進んでいるので、繁華街のみに転換を求めるもの。たとえば観光協会のこういう方針の修整↓








 オーバーツーリズムに二重価格が有効といわれます。ハチペイは手軽に二重価格を実現できるツールです。今後数年にわたって区民利用は8パーセント還元を継続すると宣言してほしい。区長の見解を求めます。




二重価格にひっかけてハチペイの長期方針を求めるもの。短期だと浸透しないので




・公園




 公園です。魅力ある公園整備計画の「エリアの顔となる公園」の整備時には地域の声の反映を目指し町会や商店会、PTAや保育園等の保護者会、学校や保育園等各種関係団体からのヒアリングを強化し、ワークショップ等を行う際にも団体への案内を確実に出していくべきです。区長の見解を求めます。




「公園整備に利用者の声を!」は長年の提案。しかしやってみると「聞いてないよ!」「知らなかった!」が頻発することがわかった。これを防ぐために「どこまでやったら最低限OKなのか」のラインを示そうとする質問




 玉川上水路緑道の再整備です。地元の賛成が不可欠の案件、地元の理解が得られたかどうか、どのように得たのかについて区長の見解を求めます。あわせて、何をもって地元の理解を得たとするのか、今後の基準をお示しください。




上と同じく、どこまでやったら最低限OKなのかを問う質問。ただし例えば「町会長の賛同」みたいな要件にしたら人間関係等でうまくいかなくなることもありうるので不合理。どこにラインを置くかを誠実に考えて示して欲しい所。




ある意味渋谷区のベストエフォートを求めるもの。返答によっては議案の賛否に関わる。




 代々木公園の噴水等の工事が行われていますが、住宅街に接する公園でもあり改修後の夜間騒音やトラブルを危惧しています。21時以降には静謐な環境を保てるよう東京都に強く申し入れるべきです。区長の見解を求めます。




代々木公園は夜間に飲酒して騒ぐグループがいたり(耐えられる)、電動キックボードを乗り回したりするバカがいたり(耐えられない)するけど、ランナーやウォーカーも多い地域の公園。




これを夜間の無料観光地&たまり場みたいにされたらたまらないので対応を求めるもの。




・緑化




 緑化の関心が高まっています。①財政的裏付けとしてみどりの維持管理・増加を目的とした基金を設置しては②既存の区所有樹木について管理計画を作成し、樹木診断や剪定や植え替えの時期をWEBで公開しては③サクラについては植え替え想定時期を10年単位でいいので樹木の近くに掲示しては④公園等の整備の際には樹木数を少しでも増やすことをルール化してはいかがか。以上4点区長の見解を求めます。




緑化に関し財政、広報・情報公開、計画的推進の点からルール等の明確化を求めるもの




・施設再編




 公共施設の再編です。貸館施設の整理が焦点になると思うが、文化/運動館系の施設はなるべく温存し、建て替え等では同規模を確保しつつ、学校等の施設利用を進めることでさらなる充実を願います。区長の見解を求めます。




社会教育と社会体育機能の充実を施設面で求めるもの。なお反対解釈で、単なる会議室の集約は否定してないです。




 また、出張所についてはオンライン化が進む中窓口機能の見直しは必須と思いますが、町会等のコミュニティ支援に対し地域と行政の双方に通暁したスタッフは必要です。出張所の機能見直しについて現段階での区長の見解を伺います。




窓口はオンラインシフトしても地域サポートに職員が必要、と釘をさすもの。




〇教育




・熱中症




 教育です。熱中症対策について、体温計測のようにタブレットに数秒顔をかざせば熱中症の危険度を判定する技術が実用化されました。画像認識技術を基にしたもので、大人向きで小中学生にすぐ対応できるか課題がありますが、啓発もかねて小中学校等で企業と共同で実証実験を行ってはどうか。区長の見解を求めます。




こちらを念頭にした質問。




https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000092303.html




  • もともと工事現場向けで事前登録が不要
  • 一瞬でリスクが判断できる



という点で良いが、こどもに対応してないのでどうせなら開発協力して安く使わせてもらおう(笑)というもの。




これは熱中症対策の転換を図っていて「逃げ場を整える(クールシェア)」「危ない時と場所を避ける(熱中症指数)」だけでなく「個人の体調管理(寝不足や疲れ)の啓発」を機能させたい、という質問。寝不足とかだと熱中症リスクは上がる。特に小学校高学年や中学生は慢性的に寝不足傾向でもあることが問題意識。




区長にあてたのは、教育以外にも使えるため。




・抱負




続いて新教育長に渋谷区の教育における抱負を伺います。




・外国人の日本語教育




 また、教育長には外国人の日本語教育の充実にも期待します。日本語も英語等もわからない外国籍児童への対応や学校への支援体制について課題認識をお示しください。




外国人の日本語学習の環境整備に取り組んできた方なので期待する質問。




・探究学習




 しぶや未来科です。スタートはいかがかご説明ください。小中学校の探究の重要な題材となる地域課題の授業においては地域の議員を活用してはいかがか。教育長の見解を求めます。




そのまんま。




〇健康




・コロナ




 健康です。コロナワクチン定期接種は無料かつ接種しやすい仕組みを堅持すべきです。区長の見解を求めます。




・RSV




 RSウイルス感染症です。ワクチンが今年2種発売されました。特にほぼ全員が罹患する乳幼児、そして免疫力の低下する高齢者で脅威となることから①ゼロ歳児で保育園を利用予定の出産前の家庭に対する情報提供や助成②高齢者のみ世帯や施設を利用する高齢者への情報提供、の二つを行うべきです。区長の見解を求めます。




RSV感染症は6ヶ月未満の乳児にめちゃくちゃ脅威なのでいち早く使えるようにしてあげたいです。




特に「兄弟が保育園で感染→出生直後の乳児が感染」が1番リスク高いのでここを対策しようという提案。高齢者は日本でのエビデンスが明確じゃないので啓発にとどめてます。




・感染症対策の情報保障




定期接種のワクチンについて情報保障の取り組みを伺います。日本語の不自由な外国にルーツを持つ方については特段の配慮が必要です。併せて区長の見解を求めます。(視覚障害等も含めた質問です)




感染症は1番弱い立場の人を襲います。情報が届きにくい方にはおせっかい的に柔軟かつ丁寧に対応して欲しい、という質問。




・飲食店でのマスク着用




 マスクです。飲食店において、接客スタッフだけでなく調理にあたるスタッフも大声で元気よく接客している例があります。基準においてマスクの着用を示している咳やくしゃみに準じてマスク着用を求めるべきです。区長の見解を求めます。




食べ物のうえでノーマスクで元気よく挨拶するお店とか絶対に行きたくありません…