渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。

お越しいただきありがとうございます。

 

本日、渋谷区議会で幹事長会がありました。

そこで来年度予算について長谷部区長から説明をしていただきました。「予算編成方針」といいます。この方針に従って各部見積もりをしてくださいね、という内部方針です。

 

さて、今回の予算編成方針については「東京から地方へ財源を振り分けよう」という国の方針のせいで財政的に厳しい雰囲気なのですが、長谷部区政4年間の集大成ということで随所に「力が入っているなぁ・・・」と思わせる文章が入っていました。「あらゆる災害を想定に入れた安全・安心なまちづくり」やら「より多くの区民にとって運動習慣が生活の一部となるよう、道路を含めた区内の様々な空間等を活用しながら気軽にスポーツに参加できる環境を拡充させる」やら、なかなか力が入っていますよねと感じさせられました。

 

さて、国や東京都で屋内の受動喫煙防止についてルール化が進んでいますが、この点については渋谷区で大きな転換が起こりそうだと感じました。以下の画像をご覧ください。

 

 

これだけだとあっさりしていてよくわからないかもしれませんが、美化の観点からすすめられてきた路上喫煙対策を「受動喫煙が生じないように」大幅に見直すということです。

ひらたくいえば、タバコを吸わない人をよりを守る方向に踏み出す。

 

さて。

長谷部区長はもともと「グリーンバード」というゴミひろいNPOの創業者です。美化には強い関心があって、その延長線上でポイ捨てなどタバコ政策も力を入れていました。

ただし、厳しい千代田区型の罰則付き路上禁煙条例などには反対。ルールよりマナーの向上だ、タバコを吸う人も吸わない人も尊重するまちづくりだ、というマナー重視の姿勢でした。

それは区長になってからも変わりなく、路上の喫煙場所をJTの協力のもとに整備し、それによって柔らかく路上喫煙の禁止を誘導するというスタイルでした。

 


道玄坂の公衆喫煙所



 

その長谷部区長の今までの方針からして、「受動喫煙が生じないよう路上喫煙に対する取り組みの一層の強化や、公衆喫煙所のあり方を検討」というのは、かなり踏み込んだ方針転換です。

 

そこで詳しい説明を求めてみましたが、簡単に言うと答弁はこんな感じ。聞き取りなので意訳です。

  • 喫煙所などの苦情は非常に多い
  • 国や東京都の議論を受けて見直す
  • 吸わない人の視点に立った対策が必要
  • 路上喫煙規制の強化、公衆喫煙所の再検討の他に、公園の分煙なども見直す

 

具体的にどのようになるのかは今後の予算編成を待つことになりますが、取り急ぎご報告をしておきます。