渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。

渋谷区議会の定例会が9月20日から開催されています。約1月の会期です。22日に本会議で質問しましたので報告します。

原稿と解説です。




〇財政について




・基金の水準




財政特に基金についてです。
今定例会の補正予算では財政調整基金は約600億円となります。景気に左右されやすい渋谷区財政ですが安定化させるのに十分な規模に達したと考えています。
基金は基本的に低利用な資産なので、必要十分な水準を明示することが重要です。財政調整基金の適正水準について区長の見解を伺います。
また、都市整備基金は800億円を超えますが、資材等の高騰に伴い必要な水準を見直さざるを得ないでしょう。都市整備基金の適正水準も併せて伺います。




(解説)さすがに財政調整基金は十分な水準になったと考えています。効率的な行政執行を考えると、ただ貯めていてもしょうがないためこういう質問をしました。








・低利用の基金




財政調整基金・都市整備基金以外の各基金の有効活用や出口戦略につき具体的に区長の見解を伺います。




(解説)少額の基金がいくつかあって、その中にはほぼ退蔵状態になっているものがあるので取り上げました。








・学校教育の充実




学校教育においては建て替えに伴う経費やICT化のさらなる推進、給食費の全額補助、義務教育に関連する諸費用負担の軽減等を進めるためには十分な財政的裏付けが必要です。
財政調整基金が十分な水準積みあがった後、余剰ができた場合には、学校教育の充実を目的とする基金を設置してはいかがか。区長の見解を伺います。




(解説)財政調整基金みたいな「ただ単に貯めるだけです」はこれ以上好ましくないけど、学校教育の充実などの目的を定めれば基金もアリだ、ということを言っています。




〇区民生活について




・区の信頼について




次に区民生活についてです。
渋谷区がダイバーシティ&インクルージョンを軸とする新基本構想を掲げ推進する姿は比較的好意的に受け止められていたと感じます。
しかし、前副区長の問題で渋谷区政は信頼を失いました。一番大事にしているはずの基本構想を区の中枢が踏みにじっていたわけで、「表ではいいことを言っていても建前だけ、裏はわからないし本音は違うんでしょ」と思われかねません。これは新しい施策を進める際に致命的です。

行政への信頼は区民の安心の根幹です。全職員で信頼の回復に取り組まなくてはなりません。特にグループに所属していた管理職は諫めなかった点を猛省すべきです。

区民からの信頼をどのように考えているのか、信頼回復への決意を区長に伺います。




(解説)澤田副区長問題の本質は基本構想を踏みにじっていたことだと考えています。




・来街者の満足度の向上




次に来街者満足度です。
令和6年度の予算編成方針の「来街者の満足度のさらなる向上」という文言が極めて特徴的です。
来街者満足度を考えるとき、渋谷駅と渋谷川周辺地域の悪臭対策、ハロウィンをはじめとするオーバーツーリズムの問題は重要です。

悪臭対策は来街者の満足度を考えた時には避けて通れない課題です。一層の取り組みを求めます。

オーバーツーリズムですが、住宅街における来街者の殺到は住民の大きなストレスでもあります。SNS等で紹介されたスポットに群衆が押し寄せこともあります。この点も含めオーバーツーリズムの多岐にわたる問題にどのように対処するのか。
以上、区長の見解を伺います。




(解説)どちらも私のライフワーク的なもので、何度も取り上げています。








・緑化の推進




続いて緑化です。
区長は就任以来環境の改善を志向し、特に自然や緑化については校庭芝生化やポケットパーク構想、そしてプレーパークなどを含む公園整備などを進めていると考えています。
なのに、玉川上水路緑道等において現区政は自然に対して後ろ向きと受け止められているように感じます。

この間の緑化に関する取り組みについて説明を求めます。




さて、みどりの確保に関する条例を改正し区の姿勢を示してはいかがでしょうか。
具体的には、公共施設等の緑化推進とできるだけ伐採しない形での適正管理を明確に定めるほか、保存樹木等既存のみどりの所有者に対する支援、緑化や更新に対する支援等をうちだし、財政的な裏付けとして緑化や適切な管理を目的とした基金を設置し、緑化にかける区の姿勢をいっそう進めることを提案します。




あわせて、ソメイヨシノのように比較的短命かつ日本人の生活になくてはならない樹種については、更新予定時期と生態をわかりやすく掲示し、更新時のトラブルを回避すべきです。
以上、区長の見解を伺います。




(解説)長谷部区長と言えば環境です。実績もあると思っています。その辺をきちんと明らかにしつつ、ファッション的でない芯の通った緑化対策をさらに進めるための提案をしました。




・羽田新ルートについて




最後に羽田新ルートですがいまだに慣れません。気にされる方にとっては大きなストレス、負担でしょう。区民負担軽減への努力が求められていると思うが、この間の対応につき区長に説明を求めます




(解説)時間がないのであっさりとですけど、「忘れないでよ」という意思表示です。