渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。

年度末ですね。明日から議員任期の最後のひと月となります。といっても会議は幹事長会1日だけ。3月議会が終わったらもう選挙モードです。

ということで、4年任期の総決算。 選挙で示した政策がどこまで進んだのか、進まなかったものは何が進まない原因なのか、自己評価をお知らせします。




今年はコロナでだいぶ状況が変わりました…




<総評:80点!>




全体としては8割くらいの進捗率でした。というのも、コロナのおかげで感染症対策がこの4年間のメインテーマになったため、私の提案の多くがど真ん中だったからです。

この4年間は幸いなことに福祉保健委員会に所属しており、保健所関係のことを細かく調べ提案できる立場にありました。もちろん多忙な保健所を守るため、必要最小限のやり取りでできるだけ充実した体制を構築できるように心がけました。




<凡例>




個別の政策については




  • ◎…実現した、大いに充実した、など
  • 〇…検討が進んでいる、一歩前進した、など
  • △…提案した、申し入れした、など
  • ×…提案すらできなかった



として評価をしています。それでは個別の政策についてお知らせします。
※私が単独でできたというよりは、ほとんどのことは他会派の方と重複して提案したものなのでご了解ください。




<健康政策>90点




先ほども書きました通り、政策ど真ん中の感染症対策が重要な4年間だったので大事な仕事を成し遂げたと思います。




予防医療 ◎




長らく課題となっていたHPVワクチン(子宮頸がん他を予防するワクチン)の積極的勧奨接種再開について、重要な仕事を果たすことができました。再開に向けたきっかけを作ることができました。

また、帯状疱疹ワクチンという新しいワクチンについて半額補助をつけることができました。比較的高額なので区民の負担を減らすことが有効です。

ということで、この項目は成果しかありません。大満足です。







感染症対策 ◎




「オリンピックの輸入感染症対策をする必要がある!」と言っていたのですが、オリンピックの前にコロナパンデミックが起こってしまいましたね…

そもそも輸入感染症の危険性に警鐘を鳴らしていたのは我ながらヒットだったと思います。実は基本構想をはじめいろんなところに「感染症対策」の文字が入っておりまして、行政にいろんな角度から対策を求めていたのは効果がありました。
具体的なコロナ対策でも、必要十分で不要な対策の改善や「打ちたい人が速やかに打てる仕組みづくり」など、多くの効果的な提案ができました。

おかげさまで「マニフェスト大賞 優秀政策提言賞」をコロナ対策&感染症対策でいただきました。光栄なことです。
ということで、この項目も大きな成果を上げることができました。







アレルギー・アトピー対策 〇




この項目はなかなかむつかしかったですが、新生児対応で若干前進しました。こんごも




  • 新生児対策
  • 給食を除去食→特別食に
  • 花粉症の負担軽減



を図っていきたいと思います。







分煙強化 〇




これもコロナでだいぶ状況が様変わりしましたが、密閉型の喫煙所も徐々に整備されるようになってきました。




がん対策 〇




前述のHPVワクチン接種勧奨再開、それに伴ういろいろな提案をできたので満足しています。




<子育て・教育政策> 70点




子育て教育はコロナでかなり左右されました。




学校教育の充実 ◎




今まで提案してきたタブレットがコロナの学級閉鎖や分散登校で威力を発揮しました。いち早くオンライン授業や課題のオンライン配信が実現し、学びを止めない体制が構築できたのです。

これについてはインフラ改善なども含めて今までの提案が実を結んだものと言えます。

さらに、コロナのさなかに切り替えた新型タブレットについても使い方についていろいろ提案した結果、学校にもよりますがかなり効果的な利用法が確立されてきました。またデータの利活用なども進みました。よって◎







連絡や出欠の電子化 ◎




学校からの大量の配布文書が大変でしたが、アプリ「ホーム&スクール」が導入されてこちらでほとんどの配布物が提供されるようになりました。重要なものは以前と同じ紙の配布です(学校により使い方は異なる)。

また、学校の出欠連絡もアプリでの連絡が可能になりました。ばっちり政策実現できました。




部活の地域化 〇




スポーツ振興・文化振興という文脈からの提案をしていましたが、「教員多忙化の解消」と合わさって部活の地域移行が進んでいます。
渋谷区は先行する自治体として、「渋谷ユナイテッド」という団体が立ち上がりました。

私は基礎的なトレーニングや知識普及の場、指導者育成の場、文科系についても機材等が必要なものが多いのでこういうものの負担軽減の場として成長させたいですね。







放課後クラブの充実 ◎




長い間懸案だった長期休暇の食事問題ですけど、見事に解決しました。これは教育委員会が本当に頑張ってくれました。

さらに「もっと様々なプログラムを」の声にお応えし、有料プログラムが導入されました。有料には若干ご批判もありますが、質の高いプログラムが実施できることはプラスだと思います。




保育園の待機児の解消 ◎




ついに来ました!保育園の待機児童の解消が実現しました。といっても、コロナで在宅勤務が増えた影響が大きいところですけど、それでもようやく来た・・・!という感じです。

一転して定員の空きが課題になりつつありますが、こちらについても量から質への転換を図ることで徐々に安定していけるよう取り組みます。







プレーパークの増設 ◎




うちのこどもたちもお世話になった大好きな「はるのおがわプレーパーク」についで、第二のプレーパークが恵比寿の近くに開園!

まだまだ発展途上ですけど、地域に根付いて素敵なプレーパークになってくれると信じています。







学校給食の無償化 ×




最近盛り上がってきましたが、近隣区での導入はあっても渋谷区ではまだ実施にこぎつけられていません。副教材なども含めて「義務教育は無償」という憲法上の理念を拡大できるよう頑張っていきます。




<その他実現したもの>




鈴木けんぽうの提案が反映したものを掲載します。




女性の支援 〇




私の提案で、渋谷区役所内に杉浦副区長(女性)を中心としたプロジェクトチームが設置され、女性特有の課題について解決を図る体制ができました。




防犯カメラの設置強化 〇




防犯カメラについては通学路と商店街を中心に設置が進み、カバーエリアもだいぶ拡大してきました。




(渋谷区内のものではないです)



キャッシュレス推進 〇




キャッシュレス推進は当初はSuicaなどの交通系カードの区内施設導入かなと思っていましたが、決済手段の拡大、そして渋谷区独自の「ハチペイ」が出るまで至るのは素晴らしいですね。




ふるさと納税導入 〇




体験型ふるさと納税返礼品を中心にふるさと納税が導入されました。ふるさと納税による財源流出はすでに収入の5%を超えています。少しでも取り戻せるようにしていきたいですね。




自殺対策 〇




もとインターン生の大学生が鬱から人知れず自殺していたことがあって、私の心の澱となっています。自殺対策についてはようやく自殺対策基本計画ができたところです。




遠隔手話通訳の導入 〇




かなり前、お医者さんたちの勉強会グループで紹介されて以来遠隔手話通訳の導入を要望してきました。ようやく導入されました。




ビラにするとこんな感じ