渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。

都議会議員選挙、浜田ひろきに応援くださった方、ありがとうございました。

 

都議選の結果をうけて、つらつら考えてます。

民進党はどうすべきだったのか?

都連幹部の末席にいていままでの経緯をかえりみると残念という外はありません。

 

 

まず、事実を踏まえておきます。都議選までの経緯を確認します。

 

鳥越落選、小池都知事誕生

☆希望の塾への参加許可

☆共産党との連携模索

☆コンセンサスを取らない原発政策転換宣言

  →☆連合の都民ファースト政策協定

(☆?)都民ファースト・民進相互推薦破綻(どこかからのリークにより)

公明の自民決別宣言→相互推薦

—-2017—-

☆伊藤ゆう・増子元都議離党&都民ファースト公認

離党ドミノ

☆長島代議士離党・除籍

☆自民の支持率下がるも民進の支持率低迷

☆柿沢代表室長の地元で候補者離党&室長辞任

都議選で5議席

 

個人的には、☆の部分は党本部の影響が大きいかと思います

 


共産党との関係や原発で連合との関係がゆるんだところで、蓮舫さんに近い候補者と連合組織内の候補者が離党し都民ファーストへ転身。少なくとも手塚総支部長は伊藤元都議の離党は了解してました。

 

都連の協議のなかでは、強硬論も多少あったものの(というのも、離党した二人は4年間都連から大きな財政支援を受けていたのです)最終的には温情対応をするということでまとまりました

 

過去には離党者が民進党を徹底批判して離れていった例もあります。離党後再合流された方のなかには、離党時の対応で不信感を持たれ地元で揉めている方もいるようですね。

さらに地域事情を加味すると温情対応もやむ無し、という判断だったと感じます。

 

その結果大量離党を出しました。「4月中ならおとがめなし」なんてルールすらあった、しかも地域によっては候補者をたてずに離党者を応援したくらいで、超温情対応といえます。

人間関係は温存されたものの、ヘンな選挙となったし、議席も数字の上ではかなりの後退になりました。

 

*

 

もしここで。

蓮舫さんの側近だろうと連合組織内候補だろうと、強硬な対応をしていたらどうだったろう?

たぶん、もっと手酷いことにしかならなかったのではないでしょうか。

 

党の支持率があがらず、都議選では「小池VS自民党」のように都民の関心からはずれていたなかで、政治経験の豊富な候補者不足に悩む都民ファーストから引き抜きがかかったら我慢できない候補者も当然多かったでしょう。

数は少なくなるかもしれないけど、喧嘩別れ的な離党となるでしょうから、追随する区市議の離党が頻発したかもしれないですね。

 

たしかに候補者は多少増えたかもしれないし、都民ファーストの候補者選びはもうちょっと難航(例えば二人区など、新人+経験者のようなたてかたはできないところもでてきただろう)しただろうけど、それで民進党の当選者がどれだけ増えたかと考えると冷静に考えて疑問です。

増えるのは大田で1議席、多摩地域で2議席ぐらいじゃないかな・・・

都民ファーストさんも2人区で新人二人じゃ圧勝することはないでしょう。そうすると自民党さんも30議席台くらいになったのかな。

 

*

 

さて、さきほどの時系列をみていただくと、党本部関係のものが非常におおいと感じますね。

 

もし、原発や野党共闘についてコンセンサスをとりながら進めてくれてたら…

もし、都民ファーストと民進党の相互推薦が機能していたら…

もし、伊藤ゆう元都議を説得してくれていたら…

そんなこと言っても無意味ですけど。

 

つけくわえるなら、蓮舫代表に対して、

  • 二重国籍問題は野党の代表として対応が悪かった。真摯に対応してほしかった。なぜ自分の非を認めずに総理を追及できるのか、感性がまったくわからないし「お前が言うな」といわれ続けるのも当然だ。
  • 党首討論や参議院の予算委員会など、蓮舫代表のテレビ入り質疑はほとんどなかった。代表が活躍するべきなのは街頭演説よりも国政の最前線ではないか。

の二つは強く感じます。

 

国のトップをめざす人には、それにふさわしい振る舞いをしてほしい。

今の蓮舫さんが総理になっても、菅官房長官以上に「問題ない」と居直るのではないかとか、答弁で炎上続けるのではないかとか、根回しなく勝手に方針ぶちあげて混乱ばかりではないかとか、そんな残念な予想ばかりだ。

少なくとも、切れ味が蓮舫さんの持ち味なんだから、そこを最大限いかしてくれないと…


*

蓮舫さんや本部批判ばかりになった気もするけど、自分でできる部分の改革はやります。

民進党には共有する理念や一部のとても素晴らしい議員候補者の存在、情報ネットワークなどの資源がありもったいないです。

だから党改革はしたいし、できる限り取り組みます。