渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。渋谷区富ヶ谷にオルタナティブスクール「ヒロック初等部代々木校」が9月に開校すると伺って、現在運営されている世田谷の本校を訪問してきました。




都心のオアシスと言える代々木公園が目の前の抜群の環境、ポップカルチャーの中心地渋谷・原宿などの文化資産も存分に活用しながら、ワイルド&アカデミックに活動してまいります。
開校時期:2023年9月
生徒募集:①9月編入生募集 :現小学1~3年生 12名程度
     ②2024年4月募集:新小学1年生(「現年長」のお子様)

ヒロック初等部、代々木校開校!




ヒロック初等部について




世田谷のオルタナティブスクール、ヒロック初等部を訪問しました。砧公園のすぐ近くで、公園を校舎&校庭代わりに使っています。

ワイルド&アカデミックをコンセプトに、自然に触れながら探究と教科学習の両輪で「学び方を学ぶ」学校です。
ただし、望まない競争は一切しない。自分を大切に、貢献しあいつつ、集団のお互いを大切に創造していく。

元教員の皆さん方がこどもたちとつくりあげつつある、理想あふれる学び場です!




この橋を超えるとすぐ自然豊かな公園、という立地




時間割




時間割はこのようになっています。日によって異なるようです。




  • ミーティング20分
  • 自由進度学習60分
  • 数と論理の学習60分
  • クラス会議30分
  • ランチ60分
  • 特別クラス60分
  • 掃除15分
  • ミーティング







自由進度学習~多様な学び




朝のミーティングが終わると、子どもたちは自由進度で学習を始めました。それぞれが自分で数値目標付きのめあてを決め、学びを進めていきます。
漢字や計算だけではなく「サッカー選手になりたいから英語をやる」など、それぞれの学びたいことを自分で設定していきます。

自分で学習方針を選ぶからこそ身につきますよね。
タブレットを使った学習が中心ですが、紙のドリルやノートも自由に使うことができます。学習方法も各自に任されています。




思い思いの場所で学習




また、学ぶ姿勢も自由で、寝っ転がりながら学ぶ子もいました。私も試しに一緒に確率の学習をしましたが、寝ながら学ぶと思った以上に疲れるものですね。

そういうのを身をもって知るのか、すぐにソファに移動したり、姿勢を改めたりしていました。何事も経験だ




算数を学習。タブレットがメインの教材です




仲良く漢字学習




ここで大切なのが、めあてを少し高めに設定すること。「簡単すぎると力がつかない」という指導がされていました。まさに「学び方を学ぶ」ために必要な指摘ですね。
学び終わった後は、しっかりと振り返りも行います。




上段はめあて。個人で考える。下段はふりかえり




数と論理の学習




次には数と論理の学習の時間。ここでは、仮説と検証を意識させる学び方が採用されています。2年生以下のクラスでは5の段の掛け算をカードの数え方と絡めて体感させていました。




たくさんのカードを正の字を書いて数える




正の字一個が5だから、いくつか集まると…で掛け算を体感




上級生クラスの子どもたちは、外に出て実地で学んでいました。その一方で、オンラインで授業に参加している子もいました。




体調等でオンラインを選択する子もいます




クラス会議




授業の後は30分ほどクラス会議。遠足や運動会を題材に、自分たちで内容を検討していました。「それは自分は良くても他の人は困るよね」など、社会のルールや配慮を学びながら自主的に話し合っています

聞いてない子に対しても「説明を聞かないで他の人についていくというのも一つの作戦ではある。でもはぐれたときに心細いとは思うけど、色々試してごらん」と、頭ごなしに否定しないで経験を学びにしようという姿勢が印象的でした。




クラス会議も自由な雰囲気




ランチタイム




ランチの時間は、砧公園で食べる組と教室で食べる組に分かれていました。

ゆったり1時間! 終わったら遊んでもいいとのことで、とてもいいなぁ。
一人で食べてもいいし、仲間と食べてもいいし。ここも自由。




いいなぁ。すごくいい!




感想




訪問して感じたことは、「自分で考えて自分で行動していく」こと、「学びや成長は楽しい」ことがすべてにおいて反映されている素晴らしい教育だということです。
こんな学習環境がすぐ近くにできるというのはとても良いこと!

公立には公立の良さがありますが、オルタナティブスクールにもそれぞれの個性と良さがあります。自然を大事にし、また成長する楽しさを重視しながら学び方を身に着けられるヒロック小学部。代々木校の開校を楽しみにしています。

(地元民としては「ここは代々木地区ではないよね…」という意識を持ってしまいますが 笑)