渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
本日はちょうど東京オリンピック開幕まで500日。渋谷駅などでイベントがあるなか、渋谷区議会五輪パラリンピック対策特別委員会で日本財団パラアリーナの視察を行いました。

東京パラリンピックに向けたトップアスリートのための練習施設ということで、選手たちの利便を幅広く考慮している施設です。
例えばエントランス。車椅子利用の可能なスロープが中心についています。点字ブロックもありますが、車椅子が使いづらくなるので切り分けているそうです。

壁は白、床は黒のモノトーンは弱視の方への配慮だとか。こちらのほうが境目がわかりやすいそうです。

アリーナはバスケットコートが三面取れる広さ。ここを四つに区分して使っています。

入ってみるととても広い! それもそのはず、車椅子での使用に対応するため、コートの外に大きな「余白 」をもうけているそうです。
通常、車椅子スポーツは使用後に松ヤニなどのこびりつきをそぎおとす清掃をしなくてはならず、選手やマネージャーの大きな負担でした。こちらの施設ではスタッフが対応するそうで、時間目一杯の練習が可能になりました。

入り口は競技用車椅子でもラクに通れる90センチ幅。引き戸なのは当然ですね。

なおトレーニングルームも併設されています。一般的なジムなどより大型のマシンですが、車椅子に対応したものだとのこと。幅・段差も車椅子対応です。


ベンチプレス。下肢不自由な方でもくくりつけて対応できるよう幅広です。 パワーゲージも幅広です。
さらにロッカー・シャワールームも配慮が行き届いています。4つのシャワーブースは広さ、シャワーヘッドの設置場所(右側、左側)などがわざとばらばらにしてあって、利用者が自分の状況(片マヒや車椅子など)にあわせて選べます。
低いシャワー。椅子なども準備されています シャワー用の車椅子 シャワーで全身浴ができるブース

なお、せまい廊下なども視角効果を利用して車椅子が壁にぶつかりにくくしていたり、またアイシング用の製氷器も引き戸になっていたりと、至るところに細かな配慮が行き届いています。
この施設を視察できて本当によかった。渋谷区内でのパラスポーツ振興にあたっては今回の経験がきっと活きると思います。
線による視角効果で真ん中を動きやすくなり、壁に激突するのを防ぐそうです。 横開きの製氷器は珍しいですね
- 投稿タグ
- オリンピック・パラリンピック