渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。

4月19日が渋谷区長選・渋谷区議選の告示日。26日が投票日。街がにぎやかになってきましたねぇ…

私は長引く喉風邪であまり街頭演説ができずつらい。雨もあるし、こじらせたくないから事務作業を延々やっています。ようやくゴールが見えてきた感じ。

 

さて、区長候補についてはハセベケンさんをこの間取り上げましたので、今度は私たち民主党が推薦した矢部はじめさんを。

 

矢部はじめさんと言うと、区議2期・都議5期の間自民党に所属した、都議会自民党でも重鎮の方でした。

実は、私も26歳で都議に立候補し、矢部さんに敗れています。惨敗でした。

 

「元自民党をなぜ押すのか? 自民幹事長VS桑原区長の後継VS元自民党」じゃあ、民主党は選択肢を示したとは言えないんじゃないか。

そんな声も聞こえます。

 

 ということで、私が思う、「矢部さんを推す三つの理由」を簡単にまとめておきます。

あ、もちろん、政策等もあるのですけど、こちらは直接公式サイトでご覧ください。

(参考・ブログ記事)4つの重要論点で比較する渋谷区長選挙の立候補予定者

 

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 とても紳士的。もうちょいかっこいい写真でもよかったんじゃ(^_^;)

 

矢部さんを推す三つの理由

 

1、落選経験がある

村上英子さんはお父さんが元都議・元区長の世襲議員。ハセベケンさんは博報堂→NPO→区議と順風満帆です。

ご本人たちにはいろいろ葛藤や挫折があったのかもしれませんが、2度の落選を乗り越えて再挑戦しようとする矢部さんとは比べようがありません。心底つらいおもいをしたからこそ、辛い思いをなさっている方、弱い立場の方に対して深い共感をもって仕事ができるんじゃないでしょうか。

強い人ばかりの社会ではありません。特に政治ですから、弱者を守ることが極めて重要です。そういう意味では、落選という辛さを三度も味わい、それでも立ち上がろうとする矢部さんには、他の2人にはない「辛い立場の人に共感できる」という魅力があると言えます。

・・・って、ほんとに辛いんですよ、落選て。三回も落選したのに、歯を食いしばって再挑戦しようとする姿勢はすごいと思います。矢部さんはとても紳士的な方なので、そんな辛さは微塵も見せないのですけれども。

 

2、調整型・対話型のリーダーである

 桑原区長は力強い実行型のリーダーでした。成し遂げた成果も素晴らしいものがあると思いますが、一方でいろいろ摩擦や課題を残していきました。

いま必要なのは、桑原区政で置いてきぼりになったさまざまな課題を解決するために、区民の意見を引き出し、各党の意見をバランスよく聞き取り、対話・調整するリーダーだと思います。

他の候補者を見ると、ハセベケンさんはブレスト即実行のイベン企画ト型、村上英子さんは自民党型といえるでしょうから、多様な意見、批判意見もきちんと取り上げた上で合意形成を図るというのは比較的軽視されるのかもしれません。

ということで、多様な意見を吸収し、盛り込み、調整し、合意形成を図って区民の一体感を作り出していくのは、矢部一さんしかないだろうなぁと思います。

これは、多分昔の自民党の体質、古き良き良き自民党への回帰ということなのかもしれません。かって左から右まで所属すると揶揄された自民党は、徹底的に議論し、批判的な他党も意見を徹底的に言わせることを基本としていました。多数決すれば勝てる、だけど別な視点は大切だから、きちんと意見は言わせよう、取りいれるべきは取りいれよう、と。

こういう度量の深さをぜひ体現して欲しいなと思います。

 

3、情報公開に前向き

残念ですが、渋谷区では情報公開請求制度(区の持っている文書をみることができる制度)が後退しています。

自公無所属クラブの賛成多数で、コピー代の倍増と却下できる規定が決められてしまいました。

ハセベケンさんはこの変更に賛成しています。また、村上英子さんは賛成した自民党の出身です。

これ、世の中の流れに逆行していますよね。やましいことがないならバンバン公開しちゃえばいいと思うのですが…

ということで、矢部さんは民主主義に一番大切な「情報をオープンにする」ことに積極的な唯一の候補者と言えるでしょう。

 

 不安要素

 いいことも悪いことも正直に話すのが私のスタイルです。こだわっておきます。

なので、矢部さんの不安要素も書いておきます。なお、私は矢部さんについては 推す要素>不安要素 だと思っています。

 

Šî–{ CMYK心がけてます。考える素材をこそ提供したいです

 

1、政治の現場からかなり離れている

最大の課題は、政治の現場からかなり離れている、ということです。

三回の落選、ということは、それだけ政治の現場から離れているという事でもあります。10年以上離れているのは不安要素です。

例えば、ゼロ歳児の人口で言えば、10年前は1000人前後でした。それが急増、今では1900人にもなっています(これが、待機児が解消できない最大のポイントでもあります)。10年前とは全く様子が違います。

ですから、10年前に議論されていたことは、既に片が付いていることが多いわけです。知識としてはアップデートできていても、実感としてどう変わっているのか、ちょっとカンを戻すのに時間がかかるかもしれません。

あ、もちろん、サポートする区の職員や議員がしっかりしていれば問題はないともいえます。そういう意味で、矢部さんを選ぶ場合は支える議員を吟味する必要があるでしょう。あ、これは手前味噌です(笑)

 

2、支持層が幅広すぎる

矢部さんは出身母体が自民党、そして推薦・応援状況は共産・維新・生活・社民加えて私たち民主党の各政党、そして無所属の方々と、広範なバックアップ体制です。

これ、いい点も悪い点もあります。

 それぞれ意見が違うから、もしかしたら途中で意見対立とかあるかもしれない。いったん対立してしまったら、議会を立て直していくのはなかなか難しい。合意形成までひと苦労です。

ひっくり返せば、いろんな区民の意見が反映できるとも言えますね。時間は多少かかるかもしれないけど、怨念を生まない・懸念を実直に解消する、そんな区政が実現できるかもしれない。

この辺は、出たとこ勝負です。やってみなきゃわかりません。その辺は自公を固めた(といっても一部の支持は矢部さんに流れるわけですが)村上さんに分があると言えるかもしれません。矢部さんの調整力が試されます。

 

ということで、矢部はじめさんの紹介でした。私としては、期待できる要素>不安要素、だと思いますし、3人のなかでは矢部さんだよなぁと思っています。

みなさん、ご自分でじっくり選んでくださいね!

他の区長候補・区議候補については候補者一覧をご覧ください。