渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
4月19日からが渋谷区長選挙。3名が名乗りを上げ、盛り上がってきましたねぇ。
ぜひ有権者の皆さんに積極的に投票に行ってほしい! そして、ご自分で渋谷の方向を選んでほしい!
なので、渋谷区長候補の政策比較をしてみます。ただ、各候補者の主張の比較は選挙公報を見ればいいから、支持している議員(長谷部さんは本人も)が議論がわかれた議案で賛成反対どちらかだったのかを掲載することによって、客観的に比較します。
ただし! できるだけ客観的にするようにはしていますが、あくまで私・鈴木けんぽうの視点からまとめています。特に選んだ論点など、偏りがあるかもしれませんので、そこは考慮して読むようにしてください。判断の材料にするために書いているのであって、誘導したいのではありません。
なので、私の立場をわかりやすくするために、議員名のところは青字にしておきます。
以下、議会で大きく判断が分かれたところについて記載しています。
目次
1、多様性社会推進条例
概要
LGBTを含むものとして話題になった。主な論点は
- 同性カップルに婚姻相当の証明書を発行するのはいいのかどうか
- 女性団体の活動拠点をダイバーシティセンターに変えるのはいいのかどうか
- 反する事業者等の名前を公表するのはいいのかどうか
村上英子支持議員
賛成議員:公明党(広瀬、古川、栗谷、沢島、久永)
反対議員:自民党(染谷、木村、丸山、松岡、斉藤、下嶋、佐藤)
矢部はじめ支持議員
賛成議員: 共産党(菅野、苫、五十嵐、新保、牛尾、田中)民主党(芦沢、鈴木、吉田、治田)
反対議員:須田、笹本、堀切
ハセベケン支持議員
賛成議員: 無所属クラブ(伊藤、ハセベ、薬丸、小柳) 無所属渋谷(岡田、佐々木)
反対議員:なし
賛成の議員でも一部問題だと思っているところもあったり、反対の議員でも内容ではなく制定過程に反対している方がいたりと、単純ではありませんが、大まかな方向はわかっていただけると思います。
2、情報公開条例
概要
行政情報の公開をもとめる情報公開請求をする時の手数料を倍に値上げ・却下規定を加える改正。
- (賛成)情報公開請求にかかる職員人件費に見合う金額にするもの。請求乱発を防ぐ。
- (反対)情報公開がしづらくなる。職員人件費は行政側の文書管理見直しで軽減すべき
村上英子支持議員
賛成議員:自民党(染谷、木村、丸山、松岡、斉藤、下嶋、佐藤)、公明党(広瀬、古川、栗谷、沢島、久永)
反対議員:なし
矢部はじめ支持議員
賛成議員: 須田
反対議員:共産党(菅野、苫、五十嵐、新保、牛尾、田中)民主党(芦沢、鈴木、吉田、治田)、笹本、堀切
ハセベケン支持議員
賛成議員: 無所属クラブ(伊藤、ハセベ、薬丸、小柳) 無所属渋谷(岡田、佐々木)
反対議員:なし
3、河津保養所の改修工事
概要
平成26年10月オープンの河津保養所は、オープン直前に耐震性能が低すぎることが判明。大浴場などを壊して、新たにたてなおす工事の予算に対する賛否
- (賛成)早急に工事をして区民の安全・安心を確保するべき など
- (反対)さらに予算を投入することは税金の無駄遣い など
村上英子支持議員
賛成議員:自民党(染谷、木村、丸山、松岡、斉藤、下嶋、佐藤)、公明党(広瀬、古川、栗谷、沢島、久永)
反対議員:なし
矢部はじめ支持議員
賛成議員: 須田
反対議員:共産党(菅野、苫、五十嵐、新保、牛尾、田中)民主党(芦沢、鈴木、吉田、治田)、笹本、堀切
ハセベケン支持議員
賛成議員: 無所属クラブ(伊藤、ハセベ、薬丸、小柳) 無所属渋谷(岡田、佐々木)
反対議員:なし
4、渋谷区役所建替え
(最新:平成27年3月議会)
概要
耐震性能に劣る渋谷区役所の建て替えについて、定期借地権70年を三井不動産に貸し、その前受け地代で渋谷区役所を建てようという契約。建築コスト高騰により、三井不動産の建てる分譲マンションの規模が2階分大きくなった。
- (賛成)早急に工事をして最新の庁舎をタダでたてよう など
- (反対)区民への説明や意見集約が足りない、契約から1年たたずに建築コスト高騰で契約見直しは納得できない など
村上英子支持議員
賛成議員:自民党(染谷、木村、丸山、松岡、斉藤、下嶋、佐藤)、公明党(広瀬、古川、栗谷、沢島、久永)
反対議員:なし
矢部はじめ支持議員
賛成議員:
反対議員:共産党(菅野、苫、五十嵐、新保、牛尾、田中)民主党(芦沢、鈴木、吉田、治田)、笹本、堀切、須田
ハセベケン支持議員
賛成議員: 無所属クラブ(伊藤、ハセベ、薬丸、小柳) 無所属渋谷(岡田、佐々木)
反対議員:なし
(参考)議会にかかわる案件
以下は区長には直接関係ない、議会内部での話ですが、極めて重要かつ考え方の差がわかりやすいと思うので参考に書いています。
5、佐々木ひろあき区議の暴言に対する対応
概要
佐々木ひろあき議員が庁舎建て替えについての海外視察の報告で「ドイツの議場が見学できなかったのはゲルマン民族の頭がカタいせい(単に、直前に視察申請して断られた手続き上の問題だったのに)」「ドイツの議場のセキュリティチェックはまるでナチスのガス室のようだった」などと暴言。
幹事長会で対応を協議してきたがなかなか進まず、本会議で「佐々木議員の反省を求める決議」を共産党が提案。
これに対し、「むしろ本会議で決議を提案する方が問題だ」と、提案者の五十嵐議員に対する厳重注意の決議が公明党から提案された。
- (賛成)幹事長会で協議中なのに、本会議で決議を提案するのはルール違反 など
- (反対)暴言が問題なのに、うやむやにしようとするのはおかしいし、注意は筋違い など
村上英子支持議員
賛成議員:自民党(染谷、木村、丸山、松岡、斉藤、下嶋、佐藤)、公明党(広瀬、古川、栗谷、沢島、久永)
反対議員:なし
矢部はじめ支持議員
賛成議員: なし
反対議員:共産党(菅野、苫、五十嵐、新保、牛尾、田中)民主党(芦沢、鈴木、吉田、治田)、笹本、堀切、須田
ハセベケン支持議員
賛成議員: 無所属クラブ(伊藤、ハセベ、薬丸、小柳) 無所属渋谷(岡田)
反対議員:なし
注)佐々木氏は当事者なので議決には加わらず
6、本会議討論の時間制限導入
概要
渋谷区議会の本会議(一番重要な会議)で、討論(各案件について意見を言うこと)の時間制限を導入し、一人年間20分までにしようとするもの。
制度そのものは決まったものの、議長の判断で導入は保留されている。
- (賛成)議案に関係ない討論や誹謗中傷などが行われていた、議会運営委員会で適切に多数決で決まったので手続きに問題はない など
- (反対)議会制民主主義の暴挙、少数会派ほど意見表明が制限される など
議会運営委員会での決定。構成が3名以上の会派(グループ)に限られるので、以下は会派単位で記載
村上英子支持議員
賛成議員:自民党、公明党
反対議員:なし
矢部はじめ支持議員
賛成議員: なし
反対議員:共産党、民主党
ハセベケン支持議員
賛成議員: 無所属クラブ
反対議員:なし
以上です。参考になりましたでしょうか。
渋谷区長選候補者について、できるだけ客観的に書いてみましたので、参考にどうぞ。
区長候補・区議候補の一覧はこちらをどうぞ。