渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。

ついに高校生インターンも最終日。てんこ盛りの1日でした。

 

(参考)

高校生インターン受け入れ1日目

高校生インターン受け入れ2日目

 

保護者ヒアリングの報告

教育改革についての課題の一貫として、保護者の教育観を観をを聞くよう課題を出していましたのでその報告。面と向かって親に「どんな人になってほしいか」「どんな教育を受けさせたいか」「どのような社会観を持っているか」を聞く機会はほとんどないようで、それぞれ認識を新たにしたようでした。「こんなに期待されているとは思わなかった」とか(^_^;)

学生にとって親は立派なステークホルダー。見過ごしがちなその視点を知っておくことはとても大切ですね。親がどんな経験や思いを持っているのかなど。

 

議場見学

 渋谷区議会の本会議場を見学。記念みたいなものです。

 

教育委員会傍聴

 教育行政の視点に触れることも必要ですね。教科書採択の日でしたので傍聴。各委員がそれぞれの立場の意見を表明し、「レイマンコントロール」が分かりやすく発揮されていました。高校生からは「こんなに簡単に決まってしまうの?」「使う側、教える側の意見はどのように反映されるの?」などの意見がありました。

 

 識者ヒアリング

教育ジャーナリストの後藤健夫さんをお招きし、教育改革の動向についてお話しいただきました。

(参考)以前書いていただいた記事大学入試改革がもたらすもの~経験と教育格差~

のっけから「某大学のデータでは一般入試よりAO入試の方が大学に入ってから成長すると出ている」など驚くような事実が。教育政策の転換、アクティブラーニングの実際や大学入試改革など最先端のお話を伺うことは非常に刺激になったようです。吹きこぼれや落ちこぼれ、インクルージョン、仕事を視野に入れた学習観などにいたるまで広範な議論をそれぞれの学校生活と重ね合わせて一生懸命に思考しているのはとても「心強い」ものがあります。

 私にとっても、教育政策を考える上で貴重なお話となりました。

 

2015-08-06 18.33.12

 

 

大学生に対して議会レクチャー

初日に行った議会レクチャーの内容を、年上の大学生に実際に伝える。「わかったつもりでも説明してみるとあやふやなところがあった」「わかってしまった自分にとって、わからない人のなにが分からないかがよくわからなかった」と二通りの意見が。どちらも素晴らしい気づきですね。理論的に解説をしておきました。

 

教育政策に関する提言

この三日間を通しての課題は「自分が受けたかった小(中)教育」でした。これについて提言を求めました。

簡潔に提言内容をまとめると、自分達の経験やヒアリングの内容などを素材に、解決すべきポイントを「苦手教科(苦手意識)をつくらない」にしぼり、苦手な教科こそ自分の興味関心を素材として学ぶこと、あるいは教科の垣根を越えて学ぶことができるようにしたい、とのことでした。

苦手を克服するのは辛いけど、苦手意識を持たないようにできれば非常に効果的だ、ということですよね。学習意欲にもつながります。自由かつ当事者的な思考で、期待した以上の示唆をいただきました。

 

 

街頭演説体験

インターンシップの最後は街頭演説体験。私が話している横でビラを配る、そして実際に自分でもマイクを握って話してみる。

時間がなくあまり感想を聞けませんでしたが、聞いている限りでは物おじせず話せていました。「プレゼンは結構やっているので、その成果ですね!」だそうです。自分の初演説(25歳)は、膝ががくがくして全然話せなかったものだけど…

 

 

ということで、もりだくさんな三日間、受け入れた私にとっても非常に大きな成果があった三日間でした。受け入れ二日目に書きましたが、高校生の生の声を聞けたというのは大きな価値があります。

高校生にとっても成長でき、私にとっても有意義な高校生インターンとなりました。この経験を踏まえ、プログラムにちょっとだけ手を入れて、今後も高校生インターンを受け入れていきたいと考えています。