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渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
渋谷区議会で最初についた役職は「都市環境常任委員長」で、まちづくりには結構思い入れがありますが、住んでる区民が不幸になるまちづくりは嫌いです。

さて、渋谷区議会五輪パラリンピック対策特別委員会での質疑の中で、重要なデータというか目安が出てきたのでご紹介します。
というか、知っていた数字ではありますが、改めて区民・一般の皆様方に示しておいた方がいいかなと思いました。


それは、


電線を地中化する費用は、1メートルで100万円


というものです。


ローカルだと、代々木八幡駅と代々木公園駅の間が約50メートルなので、ここを地中化すると5000万円。
渋谷区は400億円の区民税で区民が20万人ですから、大体250人分の区民税を投入する感じです。
高っ!


地元以外の方はわかりにくいですね。
ハチ公前スクランブル交差点の正面TUTAYAから109前までがだいたい50メートル強。
この短い道路を地中化するだけで5000万円以上かかる、ということです。

 

<数字の根拠>

これは、補助26号という道路、中野通りの笹塚から大山までの区間を開通させた時に電線を地中化させた際の費用です。2004年に開通しました。

もちろんこれは目安でしかなく、実際には対象となる地域・道路の地下埋設物の状況や工事の仕方(地中化だけなのか道路の改良なども含むのか)や他の事業者と費用負担ができるかどうか(なにかの工事に合わせてできれば安くなる)などによって大きく差がありますが、大まかに電線地中化の目安は1メートル100万円とみていいでしょう。それを基準にざっくりとした議論ができる。

それだけかかるから、通常何か大きな道路工事などがあるときに合わせて実施する、というのが定番のやり方になるのですね。


電線地中化については、政策要望が結構多く寄せられます。
私も地中化はできるだけ進めたいなぁとも思っています。が、一般の方が思うより経費がかかります。

電線地中化を求める際には、その前提として、きちんとした数字の議論ができていた方がいいですね。
なので、資料として公開しておきます。