渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。




ふれあい植物センターについては改築のあと指定管理者による運営となりますが、管理者を指定する議案について賛成討論を行いました。




今回討論を行った理由がいくつかあって、




  • 否定論が強くて残念なところがあるので「地域活動の成長のモデルケースになれる可能性」というポジティブな役割を持たせたかった
  • 懸念がある部分もあるので、行政にくぎを刺した



という観点から討論をしたものです。なので、行政を守ったり当該団体を守ったりする目的はありません。




<討論本文>




議案第21号 渋谷区ふれあい植物センターの指定管理者の指定について賛成の立場から討論いたします。




本議案は渋谷区ふれあい植物センターを、特定非営利活動法人アーバンファーマーズクラブに、令和5年7月1日から令和10年3月31日まで指定管理者に指定するものです。




<地域活動の成功モデルとして>




アーバンファーマーズクラブは恵比寿駅周辺地域の自主的活動から成長した団体です。私も立ち上げの意見交換会とガーデンプレイスで行われた苗植え会に参加したことがありますが、メンバーが都市農業に対して並々ならぬ情熱を持っており、参加者の満足度も高く大いに盛り上がったイベントであったことを記憶しています。
それから数年の間完全に離れておりましたが、地域の意欲ある住民が自主的に立ち上げた活動が広がり、渋谷区の行政サービスの足らざるを補うばかりか、行政に提案を認められサービスの一翼を担うようになるまで成長したことは素晴らしいことだと思います。
地域活動の一つの成功モデルとして今後の運営に大いに期待するところであり、賛成をいたします。




<懸念への対処も求める>




とはいえ民間の取り組みですし、まだまだ資本やマンパワー等に不安なところがあることは否めません。また、個人情報保護や入札制度、各種届出等行政に求められる高い遵法性に十分習熟しているとも思えません。安定した運営ができるよう充実した体制を構築し、また個人情報や入札情報などの情報漏洩等に十分留意するよう指導することを求めます。




<旧ふれあい植物センターへの敬意>




ふれあい植物センターについては大人気の施設をリニューアルするものです。閉館時に惜しむ声が非常に大きかったことを踏まえ、ファンの皆さま方も納得できるよう充実した運営や意欲のあるボランティアの育成を要望いたします。




<「いのちの展示」は慎重に>




併せて、特色ある企画を期待いたします。リニューアル前の大人気企画、ホタルやカブトムシの展示についてはなくなるとのことですが、動物園等でも「命の展示」に対して慎重になっている昨今ですからやむを得ないものと思います。それに代わる様々な楽しくて有意義な企画を開発していただくよう要望いたします。




<結語>




以上、地域住民の自主的活動から始まった団体による運営により愛される植物センターとして発展することを心より願い、賛成の討論といたします。