渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。




おもしろい研究成果が出てきました。ワクチン普及前のデータを使って、コロナ対策をしなかった場合のコロナの致死率(感染致命割合IFR)を調査したもの。








中央値なのでばらつきはありますが、そこそこ信頼性があるデータと考えられます。




これを使えば




「もしコロナを感染するに任せてノーガードで立ち向かった時に、渋谷区民はどれくらいの死者を出すのだろうか」




という思考実験ができます。




早速やってみました。




<渋谷区民の死者想定>




人口データは公開されているのを整理したこちらを使います。令和5年1月1日のデータです。




【資料】渋谷区民の年齢別人口構成




これに先ほどの割合をかけると、ノーガードの場合の死者数が出ます。




20代まで1人以下
30代4人
40代15人
50代42人
60代106人
70代以上
171人



合計340人。




ちなみに渋谷区の年間死亡者数は1500人なのでかなりの多さです。




ただ、30代まではほぼ死ぬことはないだろう、ということははっきり言えそうですね。40代以降はそこそこインパクトがある数字になります。




<40代以降はそこそこきつい>




さて、より具体的に想定してみます。




変異の激しいコロナウイルス感染症は複数回かかることもあります。他方で全員罹患することはあまり現実的ではありません。よって




「毎年半分の方がコロナウイルスにり患する」




と想定してみます。




ここで、渋谷区の公表している40歳から64歳データと比較してみましょう。







この3年間で547人ですが、だいたい毎年150~200人と考えて差し支えありません。がんが70~90人くらい、心疾患と脳血管疾患がだいたい15~20人程度です。




コロナノーガードで感染割合50%の場合、40代8人、50代21人、60-65歳25人で合計54人の死者数が見込まれます。




うーん、がんに次ぐ死因第2位ということになりますね。そこそこインパクトあります。




ということで、40歳以上はノーガードだとそこそこ命に係わるということになりそうです。