冬の表参道(AC写真より)




渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。




渋谷区議会第一回定例会、2月22日からはじまりました。今回はその質問内容について掲載します。




(3月8日追記)背景や意図を解説した動画を作りました。ご覧いただけると幸いです。









<質問全文>




健康政策




初めに健康です。
コロナ対応については、都心にある本区は極めてむつかしい状況にありますが、発症者への対応、ワクチン等の運営、等々的確に行っていることを評価します。特に3回目接種の前倒しや小児ワクチン接種などはスムーズに進んでいると考えます。
こんごも感染者の早期発見と蔓延防止、またワクチンを「うちたい方がうちやすい環境づくり」に意を払って取り組んでいただくようお願いします。
区長の見解を求めます。




オミクロン株が徐々に減少傾向にあるようですが、下がり始めは「本当に微減なのか、検査の限界に達して横ばいなのか」判断ができず、数週間たってようやくわかるという状況です。これでは例えば行事などの実施判断に困ります。上がり始めも同様で、タイムリーな対応を取るためには基礎データも収集すべきであり、施設の下水道のウイルス調査やPCR等によるサンプリング調査を検討すべきではないでしょうか。区長の見解を求めます。




渋谷区ではオープンデータの活用やEBPMによる業務改善に取り組んでおりますが、健康政策でもデータを活用すべきです。特に、国保のレセプトデータとワクチン接種歴データとを結合し、個人情報が分からないようにしたうえで研究者に活用してもらえれば、都市ならではの貴重なデータとして様々な知見が生み出されるものと思います。個人情報を守った形での健康情報データの活用について区長の見解を求めます。




教育政策




続いて教育について。
様々むつかしい状況ではありますけど、こどもたちのためには五十嵐教育長以下教育委員会事務局の職員や学校教職員に職務に専念していただくことが必要であると強く訴えます。またこどもたちが学びに集中できる環境を守るための対策を区長に強く求めておきます。
以下、定期的に伺っている教育の成果と抱負について質問します。
五十嵐教育長はコロナ禍という大変な状況の中、学校教育のオンライン化等で十分リーダーシップを発揮していただいたことと思います。この1年の成果をお聞かせください。
あわせて今後の学校教育の充実についての抱負をお聞かせください。




特にタブレットです。世界的にオンライン学習、オンラインテストが定着している中、渋谷区立学校でタブレットの日常的な活用が定着したのはキャッチアップの第一歩です。今後も感染症等に負けない機動的なオンライン対応だけでなく、児童生徒の個に最適化しデータに基づいた効率的な学習、教える視点ではなく学ぶ側の視点からの充実、創造性やコミュニケーションなど時代の要請にこたえる育成、そしてテストのオンライン化等の社会の変化に合わせた改革を進めていただきたいと思います。以上教育長の見解を求めます。




区民生活(いろいろ)




地域交通




続いて区民生活についてです。まず地域交通です。
1月19日に区長に要望書を提出いたしましたが、交通サービスの新規参入が増えている中、様々な移動サービスが、スムーズに地域の交通の中に溶け込み、一体となって区民の移動ニーズに応えていくようにするために、既存交通事業者と新規参入事業者が一堂に介する場を設けることが重要ではないかと考えます。
そこで、道路運送法に位置付けられる「地域公共交通会議」もしくはそれに準じた会議体を設けるべきです。区長の見解を求めます。




女性支援




次に女性の支援です。
「生理の貧困」という言葉は潜在的な女性の負担を浮き彫りにしました。男性の私にはわからないところで女性には大変な負担がかかっているのだなぁと痛感しているところです。
社会的な構造等には議論が及ぶものの案外生理のような身近なところは手薄なのかもしれません。
以下、学生インターンが作った質問になります。
生理に関する話や経験談を周囲に聞いたところ「生理痛が酷い時は薬を飲んでも効かないことがある」「女性の上司に薬を飲めばいいなど言われ理解されない」「試験の前や試験中の生理はきつい」などの意見が多く聞かれました。
生理の症状は痛みを取っても無痛の人もいれば、起き上がれないぐらい酷い人もいて多様であり、生理が軽い女性による無理解は男性の無理解よりも深刻です。
生理等女性ならではの問題を風通しよく議論し必要な解決を探るために、副区長を中心にいろいろな部署の女性職員によるプロジェクトチームを区全体を管轄する部署担当のもとにつくり、その成果を住民課題に反映させるような対応を図っていくのはいかがでしょうか。区長の見解を求めます。




街のごみ箱




続いて街の美化です。
基本構想では、「住む人や訪れる人に、等しく安心と安全を約束するため、快適な都市環境を無理なく維持するためにも柔軟且つ丈夫で長続きする都市に」すると高らかに宣言します。ごみのポイ捨てはこれに反するものであり、町の景観を損ない悪臭の原因ともなり対応すべきです。
出来ればマナー啓発で改善して欲しいですが、多様な来街者の集まる渋谷では明確なメッセージと仕組みが必要です。
そこで、渋谷駅周辺には目立つごみ箱を区管理のもと設置してはいかがでしょうか。区長の見解を求めます。




保育の質(センサー活用)




最後に保育の質の向上です。

先日視察に行ったある私立保育園では、センサーを使った園児の生体データ管理に取り組んでいました。行動監視による危険の除去、体温等バイタルサインを活用した体調管理やストレス管理等が可能になるようです。区立保育園等で導入を検討してはいかがでしょうか。区長の見解を伺います。