日光の宿泊施設




渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。




渋谷区教育委員会が7月8日に決定した区立小中学校における宿泊行事の中止・延期について、7月9日の朝に要望書を提出しましたが、改めて本日(7月12日月曜日)要望書を提出しました。




これは、7月9日の午後に行われた文部科学大臣の記者会見を受けたものです。文科大臣はあえて「感染防止策を十分に講じたうえで実施について特段の配慮をお願いしたい」と言ってます。つまりできるだけやってほしいということです。




小中学校の宿泊行事は自然体験が主であり、外部からの感染リスクが激増するわけではありませんし、行先の自治体に感染拡大する懸念も限定的です。無症状を含む感染者のスクリーニングを十分行い、また観光地に行かない、マスクと手指消毒・飲食時の距離確保を徹底する、他クラスとの交流を最低限にするなどの対応を行えば足りると考えています。
宿泊先自治体から懸念や要請などあればまた別ですが…(まだ無いようです)




なにより代替行事を今から手配するのは非常にむつかしく、手間もかかるし失敗リスクも上がり、十分な教育効果が望めない可能性があります。これでは本末転倒でしょう。さらに延期や代替行事のタイミングで緊急事態宣言が発出されるなんてこともあり得ます。




以上より、前回の要望を一歩進め、「方針を改め、可能であれば感染症対策を充実させたうえで計画通り実施する」ことを求めています。詳細は要望書本文をご覧ください。




<要望書本文>




令和3年7月12日




渋谷区長 長谷部 健 殿
渋谷区教育長 五十嵐 俊子 殿




渋谷区議会議員 鈴木 建邦




学校宿泊行事に関する要望(その2)




区政進展に向けた努力に心より敬意を表します。




7月9日に「学校宿泊行事に関する要望」を提出いたしましたが、その後文部科学大臣の記者会見で「修学旅行等も…判断に当たってはその教育的意義や児童生徒の心情等を踏まえ、感染防止策を十分に講じたうえでその実施についての特段のご配慮をお願いしたい」との発言がありました(資料添付)。




この発言からは緊急事態宣言下での修学旅行等が許容され、むしろ感染防止策を充実させたうえでの実施が求められているということができます。




また、代替措置の検討が進んでおりますが、①日程の確保②行先の選定③医療機関との連携、医療体制確保④人員の確保⑤しおり等の作成、物資等の手配など付随する業務⑥教育的効果の確保、の6点から容易ではないのではないかと推測します。代替措置をとることにより教職員の負担が増加したり、児童生徒教職員が手配ミスなどのリスクにさらされたり、教育的効果が薄くなったりすることは避けなくてはなりません。




むしろいままで準備してきた宿泊行事に事前検査等を組み合わせて実施する方が確実でかつ教育的効果が確保できると考えられます。




以上より、宿泊行事について改めて下記の通り要望いたします。







  1. 宿泊行事については中止の方針を改め、感染防止策を充実させたうえで本来の計画通り実施すること。感染を危惧するご家庭についてはその判断を尊重し欠席できるようにすること
  2. 保護者への経緯説明、相談対応を充実させること。学校のみに任せるのではなく、教育委員会としてどのような根拠で判断したのかを文書で配布すること
  3. やむをえず中止延期する学校・学年については、代替の行事を充実させること
  4. 宿泊行事・代替行事の実施の際は観光地を避けることや事前検査の活用などにより感染拡大の防止およびクラスター発生の抑制に努めること



以上




<7月9日萩生田大臣会見聞き書き>




今後修学旅行等の実施を予定している学校も少なくないと思いますが、修学旅行なども言うまでもなく有意義な教育活動であり、こどもたちにとってかけがえのない貴重な思い出となるものです。その実施については各学校や学校設置者において感染状況等を踏まえ適切にご判断いただくものでありますが、ご判断に当たってはその教育的意義や児童生徒の心情等を踏まえ適切な感染防止策を十分に講じたうえでその実施についての特段のご配慮をお願いしたいと考えております。




文科省としては引き続き児童生徒等にとって安全安心な教育活動の実施に向けて連携しながら協力をし取り組んで参りたいと思います