渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。来年度予算に対する私の意見です。




主要会派というわけではないので、細かくコメントするのではなく大事なところに絞って3分野の指摘をしました。




<概要>




0)全体




コロナで財政的にも厳しい中、非接触型社会への転換を図るなど時代に合わせた対応となっている




1)コロナ対策




  • 保健所がパンクしないような体制を(委員会で提案済み)
  • ワクチン接種をできるだけ早く円滑に実施してほしい(委員会で提案済み)
  • 疫学調査は積極的に範囲拡大をしてほしい(本会議で提案済み)
  • 施設職員等のPCR頻回検査の検討(委員会で提案済み)
  • 感染症対策の強化を進める(本会議提案済み)



2)行政のオンライン化




  • 積極策をとっており、利便性の向上と非接触型社会への転換を図るものとして高く評価(ICTを活用した教育のハイブリッド化を進める、非来庁型サービスを拡充する、健康相談を実施する、また5G通信インフラ整備補助を行うなど)
  • LINEについては個人情報保護の観点から懸念が表明されている。サービスを休止するのは利用者の利便性を損ないかねない、出産直後の方など手放せない場合もあるので休止は慎重に。ただし、一つの企業に頼りきりになってはいけないので、複数事業者でオンライン化を進めるようにすべき(LINEではない企業でのオンライン化を進めてほしい、ということ)



3)財政




今後の見通しは厳しいので財政面は必要かつ効果的な予算執行をしてほしい




<原稿>




※本番発言とは異なる部分があります




令和3年度渋谷区一般会計予算について、賛成の立場から討論いたします。




コロナ禍で迎えた予算編成ではありますが、守りの予算に安住することなく、コロナ対応を優先させつつオンライン化/非接触社会への変革を進める攻めの予算、時代に合わせた対応を図る予算であることを高く評価するところです。




以下、重要な点について3点意見を表明しておきます。




コロナ対応に関して。保健所がパンクしないように充実した体制を整えていただくこと、ワクチン接種をできるだけ早く、そして円滑に実施していただくこと、疫学調査その他の対応についてはできる限り積極的に取り組むこと、施設職員等の頻回検査についても検討していただくことを求めます。

また感染症への関心が高いうちに感染症対策の強化を進めるべきです。この点指摘しておきます。




オンライン化について。ICTを活用した教育のハイブリッド化を進める、非来庁型サービスを拡充する、健康相談を実施する、また5G通信インフラ整備補助を行うなど積極策をとっており、利便性の向上と非接触型社会への転換を図るものとして高く評価します。




なお、渋谷区のサービスを担っている事業者については個人情報の保護の観点から懸念が表明され、国や他自治体でサービスを一時休止しているようです。渋谷区では「個人情報保護に関するリスクが高まったとする合理的な理由が存在しないため」引き続きサービスを継続するとの表明がありました。サービスを休止するのは利用者の利便性を損ないかねないものですから、今回の判断を私としては歓迎します。出産直後など手放せない層もありますし、今は年度の変わり目でニーズは高いでしょうから休止は慎重にすべきです。

とはいえ、全くそのまま続けるべきとも思いません。今回の件で明らかになったのは一つの事業者に頼りきりになってはいけないということです。個人情報の保護に懸念がある企業のサービスは使いたくない、でも行政サービスをオンラインで利用したいという方にとって救済がありません。ここが真の問題であると考えます。

ですから、今回の件をきっかけにして複数事業者でオンライン化を並行して進めていく必要があることを指摘しておきます。多少コストアップしたとしても将来の安定的な運営のため必要です。ご検討をお願いします。




3点目、財政については1000億円の規模でありますが、今後の財政見通しを考えると厳しい状況が続くことが予想されます。

コロナ対応などでも必要かつ効果的な予算執行を望みますし、業務効率化に引き続き取り組むとともに、可燃ごみ有料化等の住民負担の再検討などに意を払っていただくことをお願いします。




以上、指摘しまして賛成の討論といたします。