渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
ご覧くださってありがとうございます。
今日は関東若手市議会議員の会の研修で沼田市の視察に参加しました。
「スマートウェルネスシティぬまた」の取り組みです。
スマートウェルネスシティとは、健幸につなげるまちづくりのことで、筑波大学の久野教授が提唱する考え方です。
賛同する首長があつまり研究会が開かれています。
私も今まで類似の取り組みを多摩市・八潮市などで調査を行っており、大変関心があります。
沼田市の特徴は、スポーツメーカーのミズノど包括連携協定を結び、活動量計を配布(≠貸与)して歩数管理と中強度の運動時間管理を中心に施策を打っている点です。
東京都健康長寿医療センターの青柳博士の研究(中之条町)によると、活動量計装着群と非装着群では1日2000歩の差が出、年間12500円の医療費削減効果があるそうです。
さらに、ひとつきごとのデータ集計表を見てもらうことでモチベーションアップに繋げています。
だめ押しで歩いた歩数にあわせてポイントを付与し、商店等で利用できます。健診で50ポイントなど様々な付与があり、またポイント利用可能なお店にデータ入力端末をおくことでモチベーションアップに繋がっています。
先程書きましたが、ひとりあたり年1万円以上の医療費削減効果はなかなかです。とはいえ、費用対効果として単純に経費削減を考えると厳しい。
QOL(生存の質)の向上効果として考えることが必須ですね。みんなが幸せになるからやる、という。
そのためには、モチベーションをいかに保つかが重要です。特に、中強度の運動を継続的に行うのはなかなか難しいもの。どのように仕組みを作っていくかが問われます。
さて、沼田市の取り組みは全市的なもので、20歳以上の方の5%(2000人。現在は550人)に活動量計を配布することを目標にしているそうです。
象徴的なものとしてウォーキングマップがあります。沼田女子高の美術部が協力したもので、なかなかほほえましい取り組みだなと。紹介しておきます。
以上、視察の報告でした。
公共交通の発達した東京は比較的歩数は多くなるのですが、強度の面では不足があるようです。
その意味で、強度も含めて自ら把握する仕組みの構築は重要だなと改めて痛感しました。
余談ですが、この日はめちゃくちゃ暑かった…北関東は軒並み30度越え、佐野市は34度を記録したそうです。
灼熱の視察過ぎて、帰りには服に塩が吹いてました…どれだけ汗かいたのか。
気づいたときには恥ずかしかったですね…
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