渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
渋谷区議会文教委員会の視察で北海道に来ています。今日は釧路市さん。
寒いです。13度しかありません。東京と15度違う。
【条例の概要】
学テの不振をきっかけに、議員と研究者等が集まり条例を作った議員提案条例。
基礎学力を保障することを決意し、
- 市長
- 議会
- 教育委員会
- 学校、教員
- 保護者
- 地域
にそれぞれ努力義務等を定めたもの。
これを受けて、
- 家庭学習の充実
- 生活習慣改善の取り組み
- 補習スタッフの配置(主に長期休み)
等が具体的な施策として展開されています。
【感想】
「基礎学力を保障する」というのは建前では言えますが、なかなか現実に宣言していくのはむつかしいことです。
それは、個人の事情や家庭の事情等が関わってくるからです。それぞれの状況や生活習慣そして意欲等によるところが大きいので。
その意味で、釧路市の取り組みは「その意気やよし!」です。
議会や教育委員会、教員、保護者だけではなく、住民全体で「まず底上げ」意識をあわせることで、と一致することは数字にあらわれる以上の価値があるのではないかなと。
また、今後の教育は集団から個別へ、履修主義(授業を受けたらOK)けら修得主義(きちんと身に付ける)に変わることと思われます。
- 基礎学力をきちんとみにつけることを保障する
- 個別でのフォローを行う
という釧路市の取り組みは時代の要請に応えるものです。
参考:Society5.0に向けた人材育成(文部科学省)
【渋谷区においては】
渋谷区では、学力学習状況調査なとで「二峰性」ともいえる状況があります。
学力上位層がひとつ目の山、下位層がふたつ目の山、という感じです。
正直、上位層は「学力に関しては」塾や自習等で十分というところがあります。下位層については明確に公教育で底上げをすべきです。
そういう観点から、今回の視察は非常に示唆に飛んでいた、と思います。