区議として、都知事候補にきちんと議論して欲しいのは実は医療政策。

再編が進む都立病院をもち、医療サービスの供給まで東京都庁が直接権限を持っています。また救急車も都の機関である東京消防庁に含まれます。高齢化が今後さらに厳しくなる=医療サービスがさらに必要になるはずの東京都には最重要の課題のひとつです。

 

yobo

 

実際、医療・介護は高齢化が進む都民にとって関心の深い政策でもあります。

優先政策「教育・子育て」が4割(毎日新聞)

新知事に優先して取り組んでほしい政策を二つまでの複数回答で聞いたところ、「教育・子育て」と答えた人が41.9%で最も多かった。「医療・介護」(39.9%)、「都の行財政改革」(28.8%)が続いた。

 

ちなみに、保育や介護は区市町村がサービス供給の中心であって東京都はサポート役です。教育も、都は強大な人事権や都立高校・大学をもつものの、主戦場である幼・小・中は区市町村立がほとんどです。

いずれも都の影響は大きいとはいえ、制度や財源配分だけでなく直接サービスをも担う医療とは次元が違います。

 

各候補者の医療政策

 

さて、政策を見ると、鳥越さんは大きな政策の柱に医療(ガン対策)が入ってます。検診だけだとちょっとな、だけど、小項目でもまず医療をあげてますし、意欲は高いというべきでしょう。細かいところに異論はありますが、方向性として医療に力を入れようとしている印象です。

 

鳥越公式サイト

◎都民のこころとからだの健康をあらゆる施策を通じて実現します。

  • 東京都のがん検診受診率は現在50%にも達していません。これをまずは50%、最終的には100%を目指します。
  • だれもが先進医療を受けられる東京を目指します。
  • 受動喫煙防止に向けた条例制定に取り組みます。

 

小池さんは、細かい政策のなかに予防医療や受動喫煙が。

 

小池公式サイト

◎女性も、男性も、子どもも、シニアも、障がい者もいきいき生活できる、活躍できる都市・東京

  • 健康寿命延伸のための予防医療、受動喫煙対策を推進し、地域の医療機関を支援する。

 

増田さんは入ってません。マジか。

 

増田公式サイト

 

私たち政治家はどの項目をどの順番で入れるかにけっこう気を使います。全ての政策をアピールすることは実質的に不可能です。だから、それぞれの政策がアピールの中に入ってるか入ってないか、大項目か小項目か、順番は前か後か、この辺は候補者を読みとく鍵になります。

医療の項目、どの候補者にもものすごーく不満がありますが、公式サイトを見比べる限り鳥越>>>小池>>>>>>増田の順であるなあと。

 

ということで。

 

私は議員として教育と医療を重視しているので、医療政策については鳥越さんを素直に推してます。

医療大事だよ。財政にも影響するし、何より命に直結するよ。忘れがちだけど健康が一番大事。自分や家族が病気になったとき、貧弱な医療体制だと本当に苦労しますよ。

 

 

願わくば、憲法とか安保とかではなく、できれば「政治とカネ」とかでもなく。

都民の生活を守る医療などの重要テーマが今後議論されますように。