渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
消防団員としても活動をしており、先日10年表彰をいただきました。
渋谷消防団始式に参加(1月10日ブログ)
その際、Facebookにてもう少し細かく消防団員について待遇や仕事を解説してみたら、なかなかに関心が高く(というか、「全く知らない」という声が大きかった)ので、こちらでも簡単にご紹介しておきます。
重要な仕事ですが、認知度があがらず、十分な定員を確保することが難しくなっています。もし、すこしでも「やってみようかな」と言う方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。お住まいの地域、または勤務地域の消防団をご紹介します。
「消防団まではやらないけど、救命技術を学んでおきたいな」と言う方、それだけでも本当にありがたいです。こちらも消防団で対応できますので、良ければお友達何人かを集めて初級救命講習をうけませんか?
ということで、消防団員の待遇や仕事についてまとめてみました。
中学校での訓練指導。右下の中学生が消防ポンプを操作しています
<待遇(特別区の場合)>
- 年四万円強の報酬(特別区の消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例)
- 訓練・消火等での出動一回3500円(特別区の消防団員の報酬及び費用弁償の支給に関する規則)
- 5年以上つとめて退職すると退職金支給(十年以上、部長の場合で28万円)(特別区の消防団員に係る退職報償金に関する条例)
- 必ず求められる出席は年概ね3回~4回(始式、消防操法大会、団点検など)
- 身分は特別職の公務員
という感じで、おそらく、特別区の消防団員は待遇がいいんだろうなと思います。
それでも団員集めに苦労しているんだけど…
<消防団員の仕事>
東京特別区の消防団は、消防士さんと連携して災害や火災の時に対応します。
火災現場の周辺交通整理や消火や後始末、水害の土嚢積み、震災時の初期対応や情報収集、地域行事の警戒、各種防災訓練のサポートなど。
その他、救命や消火の訓練もあります。技術向上していないといざというときに対応できないので。
6月に消防ポンプの操法訓練大会があり、いかに早く・的確に・かっこよく(?)ポンプを使えるかの技術を競う大会があります。正直選手になると疲れますが、盛り上がりますよ!
去年は選挙のために順位が大幅に落ちて悔しかった・・・(うちの分団は選手5人のうち3人が議員なので、選挙の年は不利なんです(^_^;)
操法大会の訓練中。真ん中に移動式ポンプがあります
学生さんやパートさんも含めて、時間に余裕ある方にとっては、地域防災に関わるという意義深い活動をしながらおこづかいも稼げるというのはいいんじゃないか、もっと待遇面もアピールすべきだ、というのが最近の渋谷消防団の内部での議論です。
もちろん、ぜんぜん出席できないというのだと困りますが、月1回程度でも出席してもらえるのなら大歓迎です。
具体的に活動を列挙すると、
- 分団訓練(操法大会に向けた訓練や装備運用技術、水害用土嚢作成の練習、消防署の見学などなど)
- 救命講習の受講
- 各種式典の出席
- 各種行事の警備(原宿よさこいやおはらまつり、地元お祭りなどでの救護対応です)
- 地域の消防訓練の指導(中学校や町会自主防災団体の訓練をサポートします)
- 分団会議の出席
- 出火報(不燃化が進んでいるのでかなり少ない)や大雨警報などに対応して出動命令。警戒や交通整理などにあたる
などですね。
以前は温泉の爆発事故(シエスパ)のがれき処理などにも当たりました。
消防団員はまさに地域を守る、大事な役割であると思っています。
もし震災などが起きた場合、消防署だけではとても対応できませんから、初期消火などでベストを尽くすことが求められています。だから、出先などでもついついAEDや給水口が目につく、そんな感じです。
キッザニアでも消防士さん。英才教育…
ぜひ多くの人に消防団活動を知ってほしい、加わって欲しい、理解して欲しいと思っています。消防団が充実し、資質が向上していけば、それは街の安全性に必ず跳ね返っていきます。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。
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