先週、渋谷区議会総務区民委員会で3都市視察してきました。

西之表市(種子島):長期振興計画、ふるさと応援寄付金、種子島開発総合センター
奄美市:奄美豪雨災害の検証と今後の防災への取り組み、旅行支援事業
霧島市:霧島ジオパークの取り組み


会派視察と違い、委員会視察は各委員に色々な希望があって視察項目も場所も十分満足できるものではないのだけど、それでも出会いというか見るべきポイントが見いだせるのが面白いですね。
今回で言うと、自分が提案したのは長崎市の観光行政(軍艦島やさるく事業など)と伊佐市のふるさと納税(有名な焼酎を特典としてから大人気)でした。
結局場所は希望通りにならず、視察項目で観光行政とふるさと納税を入れてもらうこととなりました。

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西之表市、ふるさと納税と長期振興計画。
ふるさと納税については、伊佐市の取り組みに非常に衝撃を受けた様子がありありと感じられました。
伊佐市に直接行くことはできなかったけれども、都市間競争の中のふるまい、という点で非常に参考になります。

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奄美市、豪雨災害対策と観光客誘致の補助金政策。
素晴らしい自然の地。交通の便もよく、LCCも入っていて今後さらに発展しそう。
奄美市では観光客を誘致するために、観光業者が新規ツアーを組むことにたいして補助金を出しています。
パンフレット代や借り上げバス代、あるいは部活などのスポーツ合宿等に対して。
中小業者が奄美へのツアーを組むインセンティブとして機能しているよう。
観光客一人当たり500~1500円程度の支出ですので、新規観光客の呼び水となっているのならば十分ペイしていると言えそうですね。

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霧島はジオパーク(自然を活用した教育・観光)。
説明の中で触れていただいた新萌岳の噴火の話が生々しいです。
たった五センチの火山灰で車は動かない・クーラーや精密機器が動かなくなる・雨が降れば電線が切れる等、相当しんどい状況になるらしいです。
ちなみに、都の推計では富士山噴火で渋谷の降灰は確か五センチくらい。
ジオパークは霧島の山々の火山活動の痕跡を見せるもの。
その意味で、新萌岳の噴火は、リアルタイムに噴火や植生の変化などを体感できると言う意義のあるもののようです。

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という感じで、視察項目直接ではないことに関しても、参考になる情報が結構ありますね。
こういう「いろいろなところからヒントを拾ってくる」というのは、議員にとってはとても大切。気づく力というか。

以上、簡単ですが視察の報告です。