渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
かねて懸案でした、河津さくらの里しぶや(渋谷区の第二保養所)の改築が提案されました。
河津さくらの里しぶやについては、購入をめぐって、また耐震強度不足があって、マスコミでも何度か取り上げられました。
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さて、購入に1億1千万円、改修に8千万円かけた河津さくらの里しぶやですが、旧館&大浴場部分の耐震強度が全くといっていいほどない、ということが明らかになりました。
これへの対策として、2億6千万円かけて大浴場兼体育館・カラオケルームを作るという提案が渋谷区議会にたいしてなされました。
私たち民主党渋谷区議団は、河津区民保養施設の改修費用に反対しました。
反対したときの反対討論(意見表明)の要点は、
- 耐震性能が著しく低いことを見抜けず、区民の皆さんに損害を与えてしまった点を謝罪
- 大浴場等にかけた改修費用が丸損になってしまったのは大問題(意見)
- 耐震強度不足が発覚した後も利用者に説明もせず使い続けたのも大問題(意見)
- 今後売却や転用なども視野に入れるべきだが、それは今回の提案には反映されていないので反対(反対理由)
ということです。
渋谷区議会本会議での討論稿を載せておきますのでご確認ください。
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民主党渋谷区議団を代表し、議案第71号 平成26年度渋谷区一般会計補正予算第五号に対し、反対の立場から討論いたします。
この補正予算は、衆議院議員選挙に関連する経費および河津区民保養施設の改修経費が計上されておりますが、選挙経費については異議ありません。
河津区民保養施設については、東館および大浴場の耐震診断結果が10月15日に出て、それによると耐震性能を示すIS値が東館の最低値が0.143、大浴場の最低値が0.003と、基準である0.6をはるかに下回る数値でありました。そのため、大浴場・体育館・カラオケ施設など建築するための改修工事費用が計上されています。
河津区民保養施設につきましては、視察に伺い状況を確認したにもかかわらず、東館および大浴場部分の耐震性能が著しく劣っていたことを見抜けなかったことを、区民の皆様方におわびしなければなりません。
耐震診断を待たず改修および開設を進めることを許し、結果的に東館および大浴場部分にかけられた改修経費約2000万の大半を無駄にし、また開設後ご利用いただいた方々を危険にさらしてしまった。この点強く反省するところです。
なお、耐震診断結果が出たにもかかわらず10月27日に開設、11月30日まで東館および大浴場を利用者に使わせていた区の判断は、区民の安全を最優先に考えての対応とは思えず、理解に苦しむところです。
さて、区民の資産となった河津区民保養施設について、何らかの対処が必要であることは認めます。
わが会派としては先ほど述べた反省のもと、この施設を有効活用していくためには保養所ではなく高齢者福祉やスポーツ振興等他の用途に使っていくか、少なくとも将来的に売却や転用ができるよう整えていく必要があると提案しております。
残念ながら、今回の予算計上に当たっては、これらの提案につき考慮されたものではありません。よって、改修経費には賛同できません。
以上、反対討論といたします。
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