病児保育フローレンスの駒崎さんが面白い記事を投稿していらっしゃいました。


落としちゃ「ダメよ?、ダメダメ」な衆院選候補者リスト



今度は、僕が実際に会って「接戦で落ちるかもだけど、落ちるにはあまりに惜しい」という人材をリスト化してみました。

与党圧勝の世論調査が既に出ていますが、僕の興味は「党派に関係なく、しっかりした人が当選できるか」にあります。というのも、もしその人がまともな人なら、与党にいなくても、超党派議連を作って議員立法をしたり、しっかりとした質問をして法案の軌道修正をしたりと、結果的に日本のためになることをしてくれるからです。

駒崎さんが紹介なさっているのはこのメンバー。

  • 岸本周平(民主党/和歌山市)NPO、財政
  • 坂井学(自民党/神奈川5区:横浜市戸塚区・泉区・瀬谷区)復興支援
  • 辻元清美(民主党/大阪10区:高槻市等)政界の中で最も誤解されている人
  • 椎名つよし(維新の党/神奈川9区:川崎市多摩区・麻生区)児童養護施設、家庭的養護(里親、特別養子縁組等)
  • 柿沢未途(維新の党/東京15区:江東区)病児保育等子育て支援分野をみんなの党の公約に入れた
  • 上田勇(公明党/神奈川6区:旭区・保土ヶ谷区)人間の顔をした金融
  • 古川元久(民主党/愛知2区:名古屋市千種区・守山区・名東区)”Table for Two International”立ち上げ、ベンチャー支援
  • 山内康一(民主党/埼玉13区:春日部市・久喜市・蓮田市等)福祉・女性支援

なかなか面白いですね。
政党ではなく、候補者そのものにフォーカスを当てよう、ということです。
しかし、このバランス感覚…さすがですね。



<こだわりのある政治家が世の中かえる>



さて、しばしば「政治家なんて誰を選んでも変わらない」とか言われます。
失礼な話ですね(苦笑)

政治の世界を10年以上見てきて、それは違う! と強く思います。
大半の人は政策的には毒にも薬にもなりませんが、「こだわりを持つ政治家」が一人いると、大きく世の中は変わるのが政治の世界です。


たとえば、がん対策基本法はがん患者の山本たかし氏の告白演説が大きな契機となりました。





地方議員でも、専門性を持った議員、こだわりを持った議員が当選することで、行政が一変するということはよくあることです。

議会は面白いところで、たった一人でも強いこだわりを持った人がいると、その政策に脚光が当てられ、タイミングによっては大きく進むこともあります。本気で命を燃やす議員は、与野党問わず共感を広げ、仲間を増やしていくものです。

ですから、候補者が特にこだわっているポイントを見ていくことも、候補者選びの重要なポイントでしょう。



<こだわりのある候補者をご紹介>


ということで、私が特におすすめをする「こだわりのある候補者」を簡単にご紹介します。



おおさか誠二(北海道八区:函館市、北斗市、渡島総合振興局管内、檜山振興局管内)

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民主党政権で大きく進んだといわれる地方分権、政務官や総理補佐官として中心になって進めたのは逢坂氏です。
地方自治の研究者の中でも「地方自治についてわかっているのは逢坂誠二だけだ」と言われます。
実に理性的で現実的な人なので、安倍政権の進める地方創世、カウンターパートとしていい方向に進めてくれることでしょう。

ちなみに、ニセコ町長時代には独創的な寄付制度、タウンミーティング、まちづくり基本条例など先駆的な取り組みを連発し、全国から注目を浴びました。
私が知ったのもニセコ町長時代です。

ネットの情報発信にも積極的。自信を持ってお勧めできます。


岸本周平(和歌山1区:和歌山市)


駒崎さんのブログで紹介されていましたのでそちらをご覧ください。

NPO支援と財政。まさにプロフェッショナルかつ貴重な人材と思います。

 

 

長島昭久(東京21区:立川市、昭島市、日野市)

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外交・安全保障を専門にしていらっしゃる議員。

極めて現実的な視点のもと、ともすると理想論に走りがちの民主党の外交・防衛方針を的確に軌道修正していただいています。

あまり知られていませんが、特定秘密保護法の反対討論も極めて理性的で妥当なものでした。

与野党の論点をすり合わせつつ、前進を図る。ともすると政争に陥りかねない外交・安全保障分野において貴重な論客ではないかと思います。

 

ながつま昭(東京7区:中野区・渋谷区)

ながつま

消えた年金問題から、ながらく年金にこだわっていた、ミスター年金です。
安定運用が必要な年金が、リスクの高い株式市場に半分も向けられる…
これを止めるために、再度闘志を燃やしています。

いろいろ思うこともあるので、また別項で紹介します。書く時間はあるのだろうか。

※写真はサイトやTwitterのものを使わせていただいています。


<参考:野党系若手現職を評価するのに便利なサイト>


さて、野党系の若手議員を評価するのに便利なサイトもあります。


【期間限定!】国会議員三ツ星評価(総選挙版)を一般公開!(NPO万年野党)



期間限定で「総選挙版 国会議員三ツ星評価&項目ごとの星獲得議員ランキング」を一般にも公開することにしました。

前回の総選挙以降の182国会から187国会のデータをまとめましたので、総選挙の参考にもしていただければと思います。

リストをご覧になると、ほとんどが野党系議員の、どちらかと言えば若手です。
これは、国会の論戦は野党が中心で、与党は省庁などの行政運営とその立案業務が中心になるためかと思います。また、野党系でもベテランはむしろ党運営が中心になるので、このランクには出てきづらい。
野党系の若手議員を評価するのに使うのがいいかなぁと。


単に政党の評価だけで、野党の能力ある若手を殺してしまうのは本当にもったいないことです。
星のある現職野党議員は積極的に投票を検討してみてはいかがでしょうか。