渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。お越しくださいましてありがとうございます。




渋谷区立小中学校では学校選択制が導入されており、どの学校でも自由に通うことができます。このたび小学校部分について見直しが行われることとなりました。




※中学は選択制のままです




ちなみに正式名称は「通学区域の弾力化の見直し」です。




なぜ見直されるのか、理由としては




  • 8割が指定校入学であり、保護者の選択基準でも上位が自宅から近い学校を選択する傾向がはっきりしている
  • 児童数の増加により選択できない学校が増えていること。期待される効果が十分に得られていない。
  • コミュニティスクール(地域運営学校)の推進と方向性を合わせる



ということが挙げられています。




なお2番目の児童数増加について説明しておくと、教室数が限られているので学区域内の児童数が増えると「学区外受け入れ枠」が作れなくなるということです。




兄弟等がすでに学区外の学校に進学している場合、特別支援など配慮が必要な場合、そして指定校より大幅に近い学校がある場合(だいたい半分の距離)には指定校変更も考慮されるとのことです。




<教育委員会定例会、渋谷区議会文教委員会にて>




教育委員会や文教委員会で出た意見や情報を列挙しておきます。傍聴での聞き書きなので正確でない点はご容赦ください。矢印がある場合は質問→答弁です。ない場合は意見です。いずれも私の発言ではなく会議出席者の発言です。




  • 事情がある子(兄弟、障害等)はどうなるのか→事情がある場合は例外として対応
  • 駐車場トラブルを起こしていた事例があった
  • 希望者が入れなかったのは→神南小1校
  • 大きな変動があるのか→データからはないと判断できそう
  • 小規模校がさらに小規模にならないよう配慮が必要



<議会での今までの議論>




ここも私の個人的な見解ですので、問い合わせは各会派にお願いします。




もともと共産党さんは教育の格差につながるとして反対でした。




旧民主党は小学校での学校選択制は見直せとの立場でした。(平成24年6月鈴木、平成24年9月本会議浜田、平成27年6月本会議鈴木)




自民党さんは検証を求めるほか、今回の見直しのきっかけになった議会発言をしたと理解しています。




<私の意見>




すでに紹介した本会議の議論のように、私は小学校の学校選択制についてはせいぜい隣接校までに限定すべきだと思っています。




実を言えば、もともとは選択制推進でした。変わったのは「東日本大震災」発生がきっかけです。(1)通学距離が長くなりすぎないこと(2)避難所となる学校は地域の連携のハブであり続けなければならないということ、の二点から見直しを図る立場に代わりました。




今回は方針が示されただけでディティールの議論は今後でしょうから不都合の出ないように取り組みます。また丁寧な広報や不安の払しょくを行うとともに「地域と連携することの意義」を保護者や地域や関係者にご理解いただくよう求めてまいります。