渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。

 

渋谷区でここ半年行われている「障碍者の超短時間雇用」について、約3か月経過した状況を調査しました。

障害特性によっては長時間の労働が難しい場合もあります。そのような方でも働けるごく短時間での仕事をつくり、マッチングする仕組みです。

 

<結果>

現在のところ

  • 週1回1時間(銭湯のふろおけ洗い)
  • 週2回1時間(美容室の清掃)
  • 月1回2時間(撮影現場の片づけ)

と、5名分の仕事が創出されたようです。

 

障害者雇用について考えるシンポジウム「超短時間雇用という新しい働き方のデザイン」を開催します(渋谷区ウェブサイト20180906)

 

<しくみ>

 

 

超短時間雇用は週20時間未満と定義しています。

 

  • 区が中心となって区内企業等を開拓
  • 福祉作業所等を通じて候補者を募集
  • マッチングして働いてもらう

 

(参考)「超短時間労働」で障害者雇用を多様化する~1日15分からでも企業で働けるモデルの研究、社会実装~(東大先端研)

 

なお、川崎市や神戸市などでも同様の取り組みが行われているようです。

 

<意見>

 

働く意欲のある障害者にって、マッチングの壁は確実にあります。とくに精神障害や内部障害などの一部は長時間働くことがむつかしいという障害特性があり、なかなか就労が進まない現状があります。その意味で今回のしくみは非常に意義あるものです。

現在の人手不足の状況で、短時間だけ働いてほしい、一時的に力を借りたいというニーズもあるはずです。これを着実に掘り起こして、障害者の自立に一歩でも二歩でもつながるとよいですね。

今回は試行ということで平成31年3月末までの取り組みとなりますが、どんどん拡大して継続してほしいところですね。