渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。

 

今日、本会議が開かれ、平成29年度予算の六次補正その他の議案が可決されました。

 

今回は住宅宿泊事業(いわゆる民泊)の条例が可決・成立し、渋谷区でも民泊の規制が行われることとなりました。

 

法では180日の上限だけのところ、

  • 住居専用地域(要は静かな住宅地)や文教地域では規制
  • ただし、↑の地域でも、100メートル以内にすんでいたり管理事業者があったりする場合で、コミュニティに加わって活動していれば規制しない
  • 苦情を受け付けるコールセンターをもうける

などが決められています。

 

<民泊についての私の考え>

 

私はシェアエコノミーはよい取り組みと思っているのですが、結構厳しい内容になったなあ、というのが本音のところ。

というのも、老朽化した分譲マンション・住宅等で今後建て替えできず負の資産になるものが増えるだろうとの見通しを持っているので、資金がまわる(資金があれば建て替え・リフォームできるので)ことは大いにプラスだと考えているからです。

すぐに建て替えできなくても、その間に資金が貯められたり資力のあるオーナーに代わったりすれば前に進みますから…

多少うるさかったりトラブルがあったりしたとしても、人が集まるような魅力ある町を維持すべきです。

それが、渋谷駅近くの学校に通った私の信念です。見捨てられる場所を作っては絶対にダメ! 人の来ない場所を作っては絶対にダメ!

*

とはいえ民泊客のマナーが問われているのも事実。先日は殺人事件なんて起きましたが、風俗利用やゴミ・騒音などの近隣トラブルも多いです。

その辺は区もよくわかっているはず。まず野放しの「違法民泊」ではなく適切に管理された登録民泊に転換を促し、街との調和を図っていくことが必要不可欠ですね。

 

そんな考えをこめて討論(意見表明)しました。1分程度の短い原稿ですので是非ご覧ください。

 

————

 


議案13号 渋谷区住宅宿泊事業の適正な運営に関する条例に賛成の立場から討論いたします。


遊休資産をシェアすることで活力をうみだすシェアエコノミーについては街の活性化につながる観点から積極的に推進すべきです。

住宅宿泊事業、いわゆる民泊はその一つです。景気動向によっては空き家・空室等が増える渋谷区です。空き物件を短期間貸し出すことができれば建て替えやリフォームなど再生にもつながりますし、来街者が増えることで賑わい創出にもつながりますし、長期的には極めて有効であると考えます。

*

ただし、短期的には利用者のマナー等によって街に負荷がかかることも否めません。

その意味で、この条例で示された制限、そしてオーナーが地域の方で迅速に対応できる場合の例外規定は妥当なものであると評価いたします。

*

地域の住民は不安や懸念を感じておりますし、いままでのいわゆる違法民泊等で実害を被っていらっしゃる方も少なからずいらっしゃいます。

そのような方々への配慮を今まで以上に充実させ、あわせて違法民泊等の排除を推し進めることで、調和のとれた地域発展につなげていくよう強く要望いたします。


以上、賛成の討論といたします。