渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。

 

都知事選挙とセットで行われる都議会議員補欠選挙、始まりましたね。というか、もう3日目です。

「ポスター見ただけじゃわからない! 選べない! 無理ゲー!」とお友達が嘆いていましたので、主要政策での比較表を作りましたので掲載します。

 

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なお、出典は各候補者サイト、おりかささんだけ公式サイトが見当たらなかったので選挙公報(東京都選挙管理委員会)です。

前田さんは公報を見たところ項目の順番がわからなかったので、公式サイトの順番に従いました。

また、政策の順番は、産経新聞の都知事選調査で書かれていた「投票するにあたって重視する点」として挙げられた項目のうち、政策にかかわる項目です。教育以降は「優先してほしい政策のトップ3」です。

序盤情勢 都民の選択は「政策」重視(7月18日産経新聞)

優先してほしい政策のトップ3に挙がった「教育・子育て」「医療・介護」「行財政改革」。・・・

 

これでほぼすべての論点は、少なくとも選挙公報に載せられているものについては網羅しています。

 

<候補者の政策を見抜くコツ>

一般的な話で恐縮ですが、候補者の政策を見抜くコツは

  • どんなスローガンなのか
  • どの項目が書いてあるか、どの項目が書いていないか。
  • どの順番で書いてあるか

です。これで力を入れている政策がわかります。

 

政治家は職員と違って、細かい政策よりも価値観(何を重視しているか)が大事です。この人を議員にしたらどんな仕事をするか、またどんなところは期待できないか、こういう点がわかります。

特に政策は、著作権がありません。どっからコピーしてもいいんです。ウケ狙いでよく知らない流行りの政策を掲げることだってできます。そういう意味では、その人の本気がどこなのか、その方向性は自分と一緒なのか、これを見抜くことが一番大事です。

 

よく「議員一人では何も変わらない」と言われますが、そんなことはありません。

手前味噌ですが、予防接種政策は私が毎回提案し続けた結果、今では渋谷区は一丸となって予防接種行政に取り組む自治体となりました。区長や各議員が選挙公報に乗せるようになったのはほんと胸アツだったなぁ…

熱心に取り組む議員が一人いると、それだけで議会は大きく舵を切ることも多いですよ。じっくり選んでみてください。

 

 

<超個人的・総合評価>

ここからは私・鈴木けんぽうの超個人的な視点での各議員の評価です。

 

【注意!】私は浜田ひろきを応援しているので、その点は差っ引いてご覧ください!【注意!】

 

(おりかさ)

おりかささんは共産党さんのご主張そのままなので、特にありませんが・・・一例をあげればことさらフルスペックでつくりにくい「認可保育園」を持ち出すなど、そりゃできたらいいけどそこにこだわると全体のバランスが崩れちゃってうまくいかないよ、という政策が多いように思います。

 

(前田)

前田さんは着実に政策を掲げるスタイルです。さすがにツボを押さえているな、という印象。

 

ただ、一部どうなの、思います。例えば介護予防公園。いわゆる健康遊具を備えているところは渋谷でもいくつかあるけれども、使われていますか? それを拡大してもなぁ…と。

私立幼稚園の助成拡大で区立幼稚園並みに、って、今でも大人気で選考が行われる私立幼稚園が多いのに、さらに月数千円にするの? 入れたラッキーな人だけがさらに得をするの?

習熟度別学習は確かに効果があるけど、それより教育効果が高いのはむしろ統合したなか児童生徒が学びあえるような環境を作っていくことであるので、教育観がちょっとずれているなぁ・・・

とか。

 

でもほとんどは理解できます。政策的にはあまり異論はありません。

 

ただ、自民党だからむつかしいとはいえ、まったく政治改革・議会改革に触れないのはどうなのか。

もともと、この都知事選・都議補選は舛添都知事の政治資金のはなし、そして知事と都議の海外視察のはなしが出発点です。

そのうえで、自民党出身の都知事候補である小池百合子さんが記者会見で3つの政策のうち2つを「都議会を冒頭解散」「利権の徹底追及」とし、呼応するように猪瀬元知事が「都議会自民党は伏魔殿」と発言してから、都議会自民党に大きな問題があって都政が迷走しているというのは都民の知るところとなりました。

今の前田さんだと、都議会を健全化する意欲は全く感じられないです。むしろ、反対派・少数派を抑圧し、都知事を操ろうとする側に向かいそう(前田さんが議長だった時代の討論制限事件参照)。

 

あとはオリンピックですね。こちらも全く触れていない…

都議にとっては大事なポイント、期待されているポイントなのですけどね。

 

 

(浜田)

基本的には細かい政策よりも大きな方向性を示したスタイル。

 

痛恨なのは、スローガンにわざわざ掲げた「防災」が、ビラや選挙公報の紙面の都合で完全カットになってしまったこと(´;ω;`)

前田さんが防災推しだということが事前に予想されたので、ここは譲ってもいいかなと思ったのだけど、さすがに項目そのものを削ったのはまずかったなと。

比較表を作ってみて改めて痛感です。いや、失敗したわぁ…

 

それをのぞけば、都民の関心ごとをカバーしていると思います。

とくに、医療・介護の件では、「医療や介護を充実させれば、みんないきいき暮らせるようになる」という大局観を示しているのがとても良いです。

いま元気な人でも、楽しく暮らしている人でも、一瞬で不幸のどん底に陥ることはよくありますよね。自分だけでなく親や子のトラブルは、人生を一気に変えてしまいます。ここをきちんと充実させておくことが大事なんだ! と。

 

さらに、渋谷区議会では議会改革に一生懸命取り組んできたので(信頼されない議会なんて嫌だ! と)、今一番求められている候補者かなとも思います。

ということで、一番バランスがいいのが浜田かな。