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渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。

渋谷区議会福祉保健委員会で、年末年始における生活困窮者対応が報告されました。

簡単にまとめておきます。所用があって30分で出てしまったので、それ以降の議論は反映されていませんのであしからず。

 

前提として、平成26年末~平成27年初は9連休ということで、閉庁機関が長く、それにあわせて生活困窮者対応も充実させたというところです。

 

<事前対応>

(1)健康相談の実施

巡回相談&健康チェック(保健師等を同行させるもの・今年初)

 

委員会での質疑・答弁の中でも有効性が示されておりましたが、「お説教は嫌」と巡回相談を避けがちな方も、健康チェックなら応じることが多いようで、今後も有効な手段として充実を図る必要があるでしょう。

 

(2)閉庁期間の対応についてチラシを配布

およそ100枚程度(参考:渋谷区内路上生活者概数調査では、8月時点で100名弱)

 

(3)応急救護物資の配布

12月26日にクラッカー等を9日分配布

 

<閉庁機関の対応>

(1)宿舎の借り上げ

従来1床であったのを5床に(9日分)→利用実績なし

 

(2)夜間休日窓口での生活保護申請の受付

期間中に1件申請がありました

 

(3)夜間休日窓口での休日当番医の案内

宿直で休日当番医を紹介する受診券のようなものを配る体制→利用実績なし

 

<評価>

今年の対応は、医療相談を付加したのが非常によかったと思います。

渋谷区の(というか、行政の)支援は自立支援が基本です。いわゆる社会復帰をして欲しい。働ける方は働いてほしいし、働けない方も生活保護などを受けてほしい。それも拒否する方は、せめて健康チェックだけは受けてほしい。

ともすると「自立支援策は一度失敗しているから嫌だ(多分、今までの人生で数多く辛い思いをされたんでしょう)」「飲酒ができなくなる」「人に頼りたくない・人と話をしたくない」「ほっといてくれ。病気で辛くなったら相談するよ」となりがちなうえに、気ままに移動なさる=関係を継続しづらいので、本当に難しいですね。

その意味で、話を聞いていただける医療相談には、大きな可能性を感じます。大変な仕事ですが、行政には諦めずにつながりを作り続ける努力をお願いしたいと思います。