民主党代表選挙が終わりました。

残念ながら、応援していた長妻昭は第3位となりました。岡田新代表にはぜひ、長妻・細野両候補を先頭に、民主党改革を求める仲間たちの声を、そしていまだに民主党に期待をしてくださっている多くの方々の想いをくみ取っていただき、民主党再建に向けて力を注いでいただきたいと思います。

 

長妻氏からは、選挙中何度か「けんぽうさんに言われたから、民主党代表に挑戦したよ」と言われました。まあ、リップサービスなんでしょうけど。今回長妻昭が当選できなかったのは残念ですが、「東京七区の長妻昭」「年金改革の長妻昭」から、「代表候補=総理候補の長妻昭」「新たなリベラルという軸をつくる長妻昭」に脱皮したのは大きな一歩だと思います。リベラルという言葉も聞こえがよくないのかもしれませんし、内容についてもあやふやですから、今後吟味する必要はありますが。

 

 代表選出陣式での長妻昭演説。3分と短いですが、思いが強く伝わってきます。

 

一般にはまだ浸透していませんが、ちょうど、ピケティの議論で「資本はますます富む」が示され、OECDが「格差が拡大すると経済成長がしにくくなる」というレポート(PDF)を出した現在のタイミングに、長妻昭が「格差が問題なんだ!」と正面から取り上げたのも大きいです。また、ノーベル経済学賞を取ったアマルティアセンやサミュエルソンらの「厚生経済学」でいう「潜在成長論(セーフティネットが構築されて、人々が安心して生活できるようになると、十分な経済成長ができるようになる)」にしばしば言及するなど、あらたな民主党の政策・理念をつくろうという意気込みにあふれていました。

前述のOECDレポートでも、対象を絞り込んでいない再分配はダメだ、とされています。旧来型の「単なる所得の再分配」ではない「経済成長の前提となる格差の解消&セーフティネットの構築を進める」という民主党の経済政策、ひいては理念をを打ち立てていかなくてははなりません。

そのために、長妻昭が突っ走ってくれることを信じています。なんたって突破力は折り紙付きですから!

 

いずれにせよ、長妻昭の第二の挑戦はまだまだ始まったばかり。

今回は準備不足でありましたが、今後は代表候補の一人として、体勢を整えていってくれると期待しています。

 

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外国人特派員協会での長妻昭