渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。




そろそろ夏休みも終わりますが、新型コロナウイルス感染症の猛威はなかなか収まりません。




以前から私は「オンライン併用の分散登校」論者でした(令和2年の9月議会、11月議会、令和3年の6月議会で分散登校再導入を提言していますし、予算要望等で在宅学習の推進を掲げています)。




また、宿泊行事などの際に事前の抗原検査を行うなどの取り組みを提案しています。




夏休みを終わるにあたり、今の状況下では学校における集団感染防止の観点から分散登校や抗原検査の導入を中心とした取り組みの強化が必要と考え、下記の通り要望をいたしました。




ご確認ください。




追記:提言を受け、渋谷区教育委員会は8月25日に夏休みの延長とオンライン併用の分散登校導入を決定しました。夏休み延長は体制構築のために必要な措置だと考えています。




<要望書内容>




令和3年8月24日




渋谷区長 長谷部 健 殿




渋谷区教育長 五十嵐 俊子 殿




渋谷区議会議員 鈴木 建邦




学校教育におけるコロナ対策に関する要望




区政進展に向けた努力に心より敬意を表します。




現在、新型コロナウイルス感染症はかってない猛威を振るっており、東京都でも1日平均5,000人に近い新規感染者が見つかっております。保健所等関連機関の限界もあることから捕捉されていない感染者も多く想定されリスクの高い状態となっております。




主流のデルタ株については、従来株と比べ実効再生産数が高く、年少者の感染リスク、発症リスクも高いとされ、また児童生徒間の感染も見込まれるとのことです。




学校については積極的な感染対策がとられており、また他者との交流も少ないことから比較的安全であると考えますが、現下の状況、デルタ株の特性、そして夏休みの間に児童生徒教職員が感染している可能性を考慮すると、少なくとも9月上旬までは慎重な対応が必要と考えます。




以上より、安全な学校教育のために下記の通り取り組みを強化するよう要望いたします。







  • 学校再開にあたっては、体調不調の場合の欠席を強く呼びかけること。初日を短時間かつ事務的にすすめ、授業そのものはオンライン併用の分散登校を導入しクラスター発生を抑制すること。
  • 抗原検査を導入して感染者のスクリーニングを行うこと。行事等の前など、適宜行うことが望ましい。
  • 換気状況を改善すること。クーラーを使う場合でも、1時間におよそ4回(10分におおむね1回)以上の換気を徹底すること。常時二方向の開口部を設け換気することが望ましい。
    参考:https://schools.forhealth.org/covid-19-tools/
  • 教職員のワクチン接種を徹底すること。また、接種可能年齢の児童生徒への接種啓発を行うこと。
  • その他、各校の教育活動に必要な支援を徹底して行うこと。



以上