渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。




渋谷区議会本会議で質問を行いましたのでご報告します。原稿と解説載せます。




〇区民生活と区政課題について




・ハチペイによる区民支援




民間企業の賃金改善が見られるものの物価高騰も続いており対策が必要です。臨時会で決定した給付金に加えて広く薄くの支援も併せて行うべきです。区内の産業振興もかねて、ハチペイを活用したデジタル商品券を再度実施してはいかがか。区長の見解を求めます。




(解説)実質賃金が下がっている以上、広く薄くの支援としてのハチペイ活用をさらに進めようというものです。




・トイレ




トイレは生活に不可欠な施設です。公共トイレを十分な量確保するともに、安全で快適なものにするのが区の責務です。

特に、トイレ個室内の犯罪対策は重要です。怪しい行動の人を検出しつつ個人のプライバシーを侵さない仕組みや技術を構築することはできないのでしょうか。課題は明確なので解決を衆知に求め、公共トイレの安全を守る仕組みや知恵を広く公募することを提案します。区の姿勢を示すことにもつながります。区長の見解を求めます。

また、渋谷駅周辺の公共トイレについては来街者が増えていることもあり数が足りないと考えています。短時間でトイレを済ませなくてはならないバス運転手さんがたからは強く公共トイレの設置を求められています。渋谷駅周辺の公共トイレの増加につき区長の見解を求めます。




(解説)そもそもトイレ問題は安全面が本質的な課題です。そしてそれはテクノロジーで解決できる課題だと思っています。




・ハロウィンについて




続いて半年後に迫ったハロウィンです。コロナ開けで大混乱になるのではと危惧をしています。
路上飲酒・路上喫煙規制の徹底や範囲拡大、酒類の路上販売の排除などを強化するとともに、群衆の安全確保と町の破壊の防止に腰を据えて取り組むべきです。区長の見解を求めます。




〇教育について




・いまの学校のこどもたちの支援




次に教育です。
今回の選挙で強く感じたのが、「未来の学校」に対する在校生保護者の潜在的な虚無感です。語られる未来の学校が素晴らしければ素晴らしいほど、現状との落差を感じ不満が発生します。

ハード面はともかく、ソフト面は今から積極的に改善しましょう。「未来の学校」も大事だが、「今の学校」「今の児童生徒」も大事です。1定の区長発言では新しい教育プログラムを仮設校舎の段階から試行的に実装するとしていますが、既存校も含めて現在の学習環境を徹底的に向上すべきです。

具体的には、デジタル教材などをさらに充実させることです。AIを用いて効率的に学習できるオンラインドリル教材、探究に使えるサービスや読み放題のオンライン読書サービスなど、最新の教材や体験にたいして徹底的に充実を図りつつ、学校給食費を無償化し、紙のドリル等は極力廃止するなど義務教育にかかる保護者の負担を軽減すべきです。教育長の見解を求めます。
学校給食費は昨日の区長答弁で光明が見えましたが、「いつまでに検討する」でもいいので方針を速やかに示しておいた方が良いと指摘しておきます。




(解説)未来もいいけど今も充実ね! というお話。また公立学校にかかる費用の軽減を求めます。
学校給食費は共産党さんへの答弁で「来年度か差来年度の予算で」とあったので、きちんと表明しましょうよと付け加えました。




・教員加配




今の教職員も大事にすべきです。
教員の非人道的な状況が続いています。平均残業時間は地方公務員の6~7倍に上り、鬱や体調不良を発生する確率が一般の4倍ともいわれます。休職が生じれば周囲の負担が増え、負の連鎖となります。
渋谷区立学校全体の病気による休職率について、全国平均と比較してご説明ください。

抜本的な対策は教員の加配を区独自で行い、負の連鎖を断ち切り休職率を改善することです。あわせて渋谷区の教育の充実を図ることができます。
特に英語やICTに精通した人材、また担任を持ちたい教員を渋谷区で独自採用し、各校に1名ずつ加配して人的余裕をつくりましょう。教育長の見解を求めます。




(解説) 教員の病気休職の状況について説明を求めます。休職は周りの負担を増やし負の連鎖となります。抜本的な解決は区が独自に教員を採用し、いい人材を確保し、教員定数に追加して配置をして人数的な余裕を生むことだと提案します。 その財源は、学校施設たてかえのために積み立てた基金に求めたい。




・神南小学校の建て替えについて




神南小学校の建て替えです。計画に遅れが出ており全体の建て替えロードマップに支障が出ないか、また間に合わせるために雑な設計や工事が行われないか不安を覚えます。
非常に厳しい財政みとおしの中で民間との協力により財政負担を軽減して計画を進めることの意義は大きいですが、こどもたちの生活に直結するので円滑に安全快適な「未来の学校」をつくることを最優先にすべきです。大人の都合でこどもたちに不都合をかけるべきではありません。現状について区長の見解を求めます。




(解説)これ以上遅れるようなら単独建替えも考えよう(さらに遅くなるのが悩みの種だけど)、そして今後の学校建て替えにおいての容積移転等のまちづくり手法については、きちんと最初からまとまってて遅れる心配のない計画以外はダメよ、という話です。




・学校の3Dデジタルアーカイブ化




学校の建て替えに伴い、各校をバーチャル空間上で3Dデジタルアーカイブにし、在校生や卒業生や地域住人の思い出をそこで展示してはいかがか。都城市民会館の取り組みが参考になります。教育長の見解を求めます。




(解説)都城市民会館のアーカイブは感動したので見て…ここまでやるのは大変だけど、メタバースにアーカイブ置いとくのは本当にいいなと思っています。




・高校生の支援




大学入試が変化し、AO入試と言われていた総合型選抜の存在感が増し、高校生にも就職活動なみの「課外活動歴」「受賞歴」が求められるようになってきています。

課外活動は留学や学生団体での活動やコンテストなどがあるが、参加費、交通費、パソコンなどの経費が学生にとって大きな負担です。また、活動先が信頼できる場所・団体であるかも悩みどころです。

18歳選挙権となったこともあり、高校生たちは積極的に社会に関わろうとしています。これらの状況を踏まえて区内の高校生や私立学校等にたいして社会参加や社会貢献活動の機会を積極的に作ってはいかがでしょうか。区長の見解を求めます。




(解説)高校生インターンに言われた課題。学校で完結しないから大変よね…これは私立の子も抱えている悩み。バイトしてなかったらなおさら。




〇健康について




・コロナ対策




コロナは依然として区民生活への大きな脅威です。最大の問題は流行状況の把握が難しくなったことですが、流行状況を区民に積極的に広報していくべきです。区長の見解を求めます。

また、一階入り口の検温が撤去されましたが、「体調の悪い方は外出しない」という原則を浸透させるためにも、意識啓発の観点で残してもよいのではないかと思います。区長の見解を求めます。




(解説)風化するのが一番怖いので…もっと言えば、モニタリングが大変になっているのは良くないと思っています。その辺を含んでのジャブ。




・はしかの対応




次にはしか対応です。都内ではしかの感染者が発生したのは大きなニュースとなった。幸い沈静化していますが注意が必要です。区の行った対応について区長の説明を求めます。




・予防接種の接種率維持施策




背景にあるのが全国的な予防接種の接種率低下傾向です。コロナ禍で医療機関へのアクセスに制限が生じて低下が加速したといいます。定期・任意問わず予防接種の接種率を維持向上させる対策が必要です。区長の見解を求めます。




(解説)二つでワンセットの質問。渋谷区議会での答弁では接種率の低下傾向は無いという考えが示されているけど、向上も含めて考えてほしい、というもの。
コロナで予防接種そのものに対する忌避感も広がっていると考えているので、対策が必要ではないでしょうか。