渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
質問をいただいたので簡単にまとめておきます。




区立図書館全体の評価




地域密着




渋谷区の図書館は「地域密着」という点で近隣の図書館と明確に方向性が違うと考えています。
各地域にほぼまんべんなく配置されており、人口に対しても多めです。図書館の利用率は距離に反比例するといわれており(図書館から物理的に遠いエリアは図書利用カードの作成割合がぐっと低くなる)、その意味でまんべんなく配置することは高く評価できます。




人口(万人)図書館数1館当たり人口(万人)
渋谷区23102.3
新宿区35113.2
中野区34103.4
杉並区57183.2
世田谷区92243.8
目黒区2883.5
品川区40152.7
港区2673.7



特色のなさ




逆に、渋谷区の図書館には特色がないなとも感じています。
ビジネス図書を充実させる図書館やYAコーナーに命を懸ける図書館などいろいろあります。その点、笹塚子ども図書館をのぞき特色がはっきりしないのが渋谷区立図書館かなと。

ただ、余計な個性がついていないという意味で使いやすいのかもしれません。なので悪いわけではありません。




知られていない電子図書館




ほとんど知られていませんが渋谷区も電子図書館を運営しています。電子図書は権利処理のコストがばかにならないはずですけど、この辺もうまくバランスをとれればいいなとおもいます。








渋谷図書館について




よくご意見ご要望をもらうのが渋谷図書館です。
地域密着という特色から、渋谷図書館のご利用者がご心痛を抱えているのはよく理解できます。

私の評価は以下です。




  • 大前提として、図書館の施設維持管理が不十分だったと考えている。唐突に雨漏りやボイラー故障が出てくるのは納得できない
  • とはいえ、地域密着の図書館体制を考えれば速やかな再整備こそが最優先であると思う
  • 現在地再整備ができるのか広尾中学建て替えに合わせて組み込むのがいいのかは私としては判断できない。コストや地域住民の意向などを把握できない。なので私としては速やかな再整備こそが最優先として判断していく