渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。




渋谷区民にも区外の方にも親しまれた「ふれあい植物センター」ですが、12月末で閉館・リニューアルに入りました。




小さいながら愛された施設だけあっていろいろなご質問やご意見をいただきます。誤解もあるかもしれないので、私が聞き取った範囲内で簡単にまとめておきます。




なお、渋谷区サイトにリニューアルの資料が載っていますので、そちらもご確認ください。




植物センター最終日の温室の様子。大盛況でした




Q)たった17年で老朽化? 早すぎ!




この施設はもともと近隣に建設された清掃工場の還元施設として作られました。簡単に言うと「清掃工場で地域に迷惑をかけるので、その分地域にプラスになる施設を作る」というものです。




なので、清掃工場の排熱で発電された電気をつかっており、その特徴から「高温多湿」の環境下で植物を展示しています。




通常よりも建築物に厳しい環境であり、さびや汚れなども多くなります。結果的に建物が早く傷んでしまい、雨漏りもしている状況です。ボイラーの入れ替え時期に合わせてバリアフリーなども含め全面的にリニューアルしてしまおうというのが今回の計画です。




なお、今後は劣化の早くなる高温多湿環境から温室程度の環境に修正するとのこと。劣化スピードが抑えられ、長寿命化することを期待しています。




Q)植物たちはどうなっちゃうの?




上で書いたように、環境が変わるので植物は入れ替えとなります。




ふれあい植物センターにある植物たちは貴重なものもあり、ご心配は当然だと思います。所管に問い合わせたところ、「植物園協会を通じて受け入れ先を探している」とのことでした。




ご安心ください。




Q)レストランやショップになると聞いたけど…




上にも書いたとおり、多少温度などが変わりますが植物園としての機能は変わりません。




それに加え「農と食の地域拠点」としての性格を帯びていきます。




具体的には「最新の農業技術を活用した野菜栽培」「生産と消費の近接化の体験(要するに食や料理)」「ボタニックショップ」「地域団体との連携(要するに教室やイベント)」の観点を付け加えていこう、という考え方です。




まとめ




以上のように、リニューアルはどうしても避けられないこと、そう大きく変わるわけではない、ということをご理解いただければありがたいかな。




ただ、運営形態はどうなるかわかりません。いまの運営は渋谷区サービス公社に委託していますが、そのまま続くかどうかは未定と聞いています。




いずれにせよ、愛されている施設がこのまま良い方向になるように対応していきたいなぁと思っています。




植物センター入り口