渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
お越しくださいましてありがとうございます。
さて、8月30日に区長・環境政策部長あてに「タバコ政策についての要望」を提出いたしました。環境政策部を所管する澤田副区長に提出いたしました。
【速報】渋谷区のタバコ政策が転換か？ で書きました通り、来年度予算編成方針の中にタバコ政策の転換を強く示唆する文言が入っていたため、まずは要望事項をまとめて提出しておこうと考えました。
なお、こちらは高校生インターンの皆さんとともに考えましたので、一部彼らの考えが入っていることをご了承ください。項目の後に明示してあります。
澤田副区長とディスカッション
＜私の立場・前提＞
私の立場を明らかにしておきます。
- 私は非喫煙者なので、できるだけ非喫煙者の代表として不快にならないまちにしたい
- ただ、喫煙者の皆さんも過度に不利益を被らないようにしたい。特にマナーがよい喫煙者（喫煙所できちんと吸っているのはマナーの良いかたです）については大切にしたい
- 東京都の進める屋内受動喫煙防止対策強化により公衆喫煙所利用者がさらに増えることを懸念している
- 禁煙そのものは健康政策として有効であるので推進（平成26年9月議会・代表質問など）している
＜要望本文＞
平成30年8月27日
渋谷区長 長谷部 健 殿
環境政策部長 北原 竜也 殿
渋谷区議会議員 鈴木 建邦
タバコ政策についての要望
区政進展に向けた努力に心より敬意を表します。
8月27日に出された「平成31年度予算編成方針について（通知）」では、受動喫煙防止に対する方針において従来のマナー重視の方針からの転換が示唆されています。区民の健康を守る取り組みの強化を歓迎し適切な対処をお願いするとともに、下記の点につき要望いたします。
なお、一部高校生インターン生の検討した項目も含まれていることを申し添えます。
記
- 路上での喫煙に対する対処を実効性のあるものにするために、「きれいなまち渋谷をみんなでつくる条例」と「分煙ルール」の二本立ての体系を改め、条例に位置づけられた路上喫煙対策とすること。
- 大規模集客施設、オフィス等における喫煙専用施設の整備を支援し、公衆喫煙所の利用者減につなげること
- 公衆喫煙所を残す場合には、色彩や看板等を活用して来街者の認知を高め、気づかず喫煙所に近づいてしまう懸念を解消すること。
- 電子タバコへの切り替えを誘導するとともに、電子タバコに限ってのみ路上での喫煙を認めていくこと（高校生）
- 公衆喫煙所の規模を縮小するとともに、数を増やすこと。出入口を道路側にする、壁を高くする等煙が漏れないよう対策をとること（高校生）
- 公共施設等で敷地内・施設内に喫煙専用室等を設置する場合には、エアカーテンや脱臭設備等を利用し出入り口から煙やにおいが漏れないようにすること（高校生）
以上
（注）要望中（高校生）は高校生インターンが作成した要望を指す
東急本店前。壁がないのが難点
＜解説＞
以下、項ごとに簡単に説明します。
- 路上での分煙政策をさらに強化することは必要だと思います。現在の分煙ルールは条例等にいちづけられていない、いわば「申し合わせ」のようなものなので、きちんと条例化することが必要だと思っています。あわせて、美化の条例である「きれいなまち渋谷をみんなでつくる条例」からは切り離して、路上でのたばこを美化、安全、健康の観点から規制する条例にすべきです。念願の罰則規定も設けることが望ましいでしょう。
- 東京都の条例で一番懸念を持っているのは、交通機関や大規模集客施設、オフィスなどが喫煙設備を持たなくなり、その結果吸う場所を求めて路上にて喫煙する人が増えることです。お客さんの対応はきちんとやってもらい、路上で吸う必要性を減らすことが路上での分煙効果につながるはずです。
- 歩行喫煙、公衆喫煙所問わず、「気づかずタバコを吸う人の近くに来てしまう」ことが問題の本質です。前もってわかっていれば、わざわざ近づくことはありません。なので、認知度を高めることでトラブルを軽減する効果が得られるでしょう。なお、高校生からは「タバコの煙に緑などの色をつけたらどうか」などの意見もいただきました。
- 高校生から出た意見１。電子タバコや加熱式タバコは、においも煙も少なくやけどのリスクもありません。そこまで規制する必要はないじゃないか・・・というのが高校生の率直な意見でした。
- 高校生から出た意見2。公衆喫煙所の煙があふれてしまっていることが問題。数を増やして小規模にし、さらに煙やにおいの対策を立てれば解決するよね、というのが高校生の意見。道路が狭い渋谷では難しいかなとも思うけれども、発想としては間違ってはいないと思います。
- 高校生から出た意見3。匂いを何とかしてほしいと。ついでに言えば、渋谷は街が臭いそうです…
以上です。今後、議会や予算要望等で提言を続けます。何かご意見がありましたらお気軽にお寄せください。
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- たばこ政策, 高校生インターンシップ
