渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
渋谷区議会文教委員会で渋谷区立学校の就学状況等について報告がありました。
以下、いずれも5月1日基準です。
<就学状況>
小学校:対象者1483人、入学者1170人、入学率78.9%
中学校:対象者1171人、入学者534人、入学率49.9%
委員会で焦点となったのは3つ。
- 中学校の入学率が平成25年以来ひさびさに50%を割ったこと。
- 小中一貫である本町小中一貫校の小学校卒業生の進学状況
- 指定校以外の入学者数(小学校246人21%、中学校176人33%)
<放課後クラブの登録状況>
A会員1511人登録率23.8%、B会員2795人登録率43.9%
話題となったのは利用率など。29年度はおよそ32%、平成30年4月は40%。
また、特別延長で19時30分までの預かりは各校5~10人いるそうです。
放課後クラブについては、渋谷区は郊外の学童保育施設を全廃し、その代わりに学校内に放課後クラブを作りました。当時は異論も大きかったのですが(私も反対していました)、保育園につづき学童保育でも待機が社会問題となる中、全児童があずかれる居場所がある・しかも無償という放課後クラブは非常に評価されていると思います。
全児童対策ということで質の面では必ずしも専門の学童保育と同じ手厚さは保証できません。そのかわり、「待機になってしまうと悲惨」という状況も回避できています。
放課後クラブに変えてよかった点
- 全学年児童をあずかれるようになった(学童は低学年)
- 希望者全員をあずかれるようになった(学童だと待機が深刻だったはず)
- 利用したいときに利用できるようになった
- 無償になった
- (旧学童の土地を保育施設等に転用できた)
放課後クラブが学童に比べ後退した点
- おやつが手作りでなくなった
- 家庭的な手厚い保育ではなくなった
- 学校内の人間関係を放課後クラブでも引きずるようになった(学童では別の人間関係になっていた)
手厚さよりも待機ゼロを取った、ということができるでしょう。
それはそれで正しい判断だったと思います。特に私は「できるだけ格差をなくす」が信条ですので、待機を出すよりはよっぽどよいなぁと。
放課後クラブに関する私の改善提案(実現分)
- 時間が19時半まで延長された(保育園に合わせるよう提言し採用された)
- 長期休みでイベント的に食事が提供されるようになった(もともとは弁当を提供するよう求めていて、それに対する対応として導入された)
- 長期休みで購入した弁当も利用できるようになった(購入後弁当箱に詰め替えるルールがあったが、食品衛生の観点で変更を求めた結果変更された)
- アナログゲームなどの導入