渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
今日はICT教育の研究校、代々木山谷小学校で研究授業を見てきました。
<代々木山谷小学校について>
代々木山谷小学校は渋谷区のICT教育モデル校として昨年からタブレットを中心とした研究が進められています。
もともとは代々木小学校と山谷小学校という二つの学校でしたが、統合されたばかりの新しい学校です。
各学年2クラス。
今回のICT教育研究の主題は「自分の考えをもち、考えを伝え合い、深め合う児童の育成~ICT機器を活用した学び合いの工夫をとおして」です。
<ドローンの活用>
民間企業の協力のもと、四年生ではドローンを用いた授業が行われました。
生活科の安全マップの作成と絡め、学区域を通学路班ごとにドローンで巡回する想定でドローンのコースをプログラミングして飛ばしてみるという課題です。
なにより楽しそうだったのがよかった。失敗もあるけどほほえましいもので(渋谷区の指導室長にぶつかりそうになるとか 笑)、これをもとに試行錯誤すると良いよねと。
ロボットプログラミングでもそうですが、リアルなものが動くのはとてもワクワクする。
「もっと簡単なコースがあるよね!」とか「○○(危険と思われる箇所)を通らないと!」とかの声かけがあったので、それをもとにすすめられるのでしょう。
<カメラの活用>
二年生はカメラの活用。生活科の「まちたんけん」の単元で、撮影した画像に書き込みをして発表ように仕上げていく。
一年生は国語の「わたしたちがみつけたふゆ」の単元で、発表を動画撮影してアドバイスに活かすなどしていました。
<協同ツールの活用>
その他、中~高学年では話し合いをICTを使って促進する授業。
五年生は図工の「○○さん、旅に出る」でプログラミングを活用しての作品づくり。
プログラムを題材にしての話し合いが狙いです。
六年生では、国語の「この絵、私はこう見る」で同じ絵を見ながら感想を出しあう授業。アナログも併用しています。
最適なツールを選択するのも大事ですね。
三年生は道徳。アナログだと一人一人順番にしか意見が聞けないけど(挙手の場合は方向性はわかるけどディテールはわからない)、コラボノートなら一気に見ることができる。
小学生は周りに引きずられることが多いので、一覧できるのは大きな違いかもしれませんね。
<シンポジウム>
識者によるシンポジウムでは、印象に残ったのは以下:
- ICTの教育における活用は、国でも進めてるが最終的には住民が動かないと進まない
- メリットデメリットとか論じてるのは早く脱却して「あたりまえ」になるべき
- 民間連携が進められるところはどんどん充実していく。差は広がるだろう
- 主導権が児童に移るとなおよい
最後のはちょっと解説が必要ですね。今叫ばれてるのは「主体的・対話的で深い学び」と言われているものです。
個人個人が学びのスタイルは違います。それぞれが適した学び方を選択すると一番学習効率が高くなるはずです。だから「主体的」と表現されます。
今回は学習スタイルは先生が指定していました。これを児童が選べるようになってはじめて真の「主体的な学び」になるでしょう。
いずれにせよ、たった2年でここまで進んだのは喜ばしいですね。
さらに進むことが期待できる1日でした。