「教育・健康政策」渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
先日より検討してきました、東京2020大会における感染症対策について、本日長谷部区長、保健所長に要望書を提出してきましたので報告します。
要旨としては、
海外から持ち込まれる感染症を予防しよう(髄膜炎菌、デング熱など蚊媒介感染症)
日本ではやっている感染症を持ち出されないようにしよう(はしか、風疹、結核など)
です。
以下、本文を掲載します。
平成29年12月22日
渋谷区長 長谷部 健 殿
渋谷保健所長 前田 秀雄 殿
渋谷区議会議員 鈴木 建邦
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け
十分な感染症対策を速やかに実施するよう求める要望
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下東京2020大会)まで1000日を切りました。各種の積極的な取り組みが行われていることに敬意を表します。
東京2020大会においては国内外から多くの選手・関係者・観光客がお越しくださることと想定されます。世界各国からの来街者により感染症が「輸入」されるリスクが高まるとともに、日本国内の感染症を「輸出」してしまうリスクも生じることは否定できません。
区内に競技場を持つ渋谷区ですから、デング熱流行などの苦い経験も参考に、区民と来街者の健康を守るためにも国や東京都に先駆けて想定される感染症リスクに対し手厚い対応が求められます。
感染症対策は一朝一夕には進みません。平成30年度・31年度を通じて早急に以下の対応をとるよう強く要望いたします。
記
1、感染症の輸出対策
- 海外で定期接種化が進んでいる髄膜炎菌ワクチンについて、体育協会や消防団などボランティア参加が想定される団体や区で募集するボランティアについて、接種機会を提供すること。併せて必要な啓発(感染症対策を含む)に取り組むこと
- オリパラ開催時に接触機会が増えると想定される小学校高学年もしくは中学生(東京2020大会にて中高生)に対する任意接種助成及び啓発を行うこと
- 夏季開催であるため、蚊媒介感染症の対策が求められる。東京2020大会までの3年間、夏季に対策キャンペーンを実施すること(みずたまりの管理徹底等)
2、感染症の輸出対策
- 既に定期接種化している予防接種の接種率向上に向け感染症の輸出防止キャンペーンを行うこと。はしか、風疹、みずぼうそう、おたふくかぜ、結核等について啓発に努めること。
- 上記定期接種のワクチンについて、大人を含む未接種者や未接種世代の接種支援を行うこと。その際、不足しているMRワクチンについて医療機関が輸入しているMMRワクチンでの対応も検討すること。
以上
*平成30年度予算要望時には会派が存在しておりませんでしたので、復活要望で以上の要望を行う予定です。
*四価髄膜炎菌ワクチンを扱うサノフィ株式会社に情報提供をいただいております。資金提供等の便宜供与はありません。