渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。

もう12月ですが、11月議会(会期が11月スタートだから)が終了しました。

 

今回の焦点は3つ。

スポーツ施設の指定管理者決定、「羽田空港新飛行経路案に関する教室型住民説明会及び落下物事故の検証報告の早急な

実施を国交省へ求める請願(以下羽田空港航路変更に関する請願)」、東京都受動喫煙防止条例(仮称)に対する意見書、の3件です。

 

〇スポーツ施設の指定管理者指定

西原のスポーツセンター、大山公園のグラウンド、西原公園の庭球場、二子玉川の区民運動施設の4つを「ちがいをちからに共同事業体」が指定管理者として運営することになります。

共同事業体の構成団体は、株式会社ティップネス、株式会社ハリマビステムの二社です。

 

今回は7社応募がありましたが、(1)現在の従業員を優先的に雇用する(2)防災の観点から夜間対応を充実させる(3)自己資金により改修を行い、スタジオを設ける(食堂、事務所、マシントレーニングルームを移動)等の提案が評価されたとのことです。

ちなみに指定管理料は2億5千万弱で、いままでの区の持ち出し分と同額です。

 

民進党としてはいままで従業員の雇用、従来顧客(個人だけでなく各種団体)への説明の徹底を求めてきたので、この点についてもきちんと対応されるということを評価し賛成。また、渋谷区が以前行った「スポーツについての調査」でどの年代どの性別の人も「やってみたい」ベストスリーに選んだヨガ・エアロビクスが実施できるスタジオを備えるということで、期待感も持っています。

今後、プログラムの充実や施設の改善などで成果が出ることを願います。

 

〇羽田空港航路変更に関する請願

これは「リベンジ案件」。

実は9月議会でも提出されたのですが、民進党のミスで取り下げざるを得ず、二回目で全会一致となったのです。

請願は区民など一般の方が議会に対して提出するもの。議員の紹介が必要で、その議員が責任をもって説明するものです。残念ながらうちの会派は実力不足で、きちんとした手続きを請願提出者に説明できておらず、そのためいったん取り下げざるを得なかったのです。 → 理由は「請願紹介の取り下げについて

請願者をはじめ議会や関係者には大変ご迷惑をおかけしました。請願者にもボロクソに言われ、「他会派に圧力をかけられたのか!」などと誤解も受けましたが、最終的に全会一致で決定してよかったです。「手続きを整えれば可決する」との見込みは正しかった。よかった。

なお、請願の内容を簡単に要約すると

(1)航路変更について教室型説明会を開け(今までオープンハウス型といって、ふらっときて説明ボードを見て、担当者に質問して…という感じで気楽だけど責任のある立場の方とのやり取りがしにくかった)(2)落下物の真相究明をやれ

以上を国に求めろ、というもの。

羽田空港の航路変更については、渋谷区上空(恵比寿→渋谷駅周辺→代々木八幡駅上空)を通るということがあまり知られていません。ガンガン周知しないと、「聞いてないよ!」という人続出のような気がします。

 

〇東京都受動喫煙防止条例(仮称)に対する意見書

受動喫煙防止については東京都議会議員選挙の争点にもなった通りで、東京都ではかなり踏み込んだ提案がなされています。来年の3月に都議会で議決される予定です。

今回、「慎重に検討してほしい」と東京都に求める意見書が自民党さんから提案され、全会一致で可決されました。

内容は、(1)各区市町村と十分協議せよ(2)各種業界や都民等の意見も十分踏まえて検討を行え、と東京都に求めるもの。

 

民進党としては、東京都議選においても選挙政策で掲げた通り、受動喫煙防止についてはかなり強い方向性を持っています。ただ、東京都の検討状況については危ういなと感じるところもないとは言えません。なので、賛同することといたしました。

なお、賛同にあたっては、状況を後退させる可能性のある項目・文章については修正を求めています。

 

 

以上、渋谷区議会平成29年11月議会の報告でした。