
渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。2025年はいろいろ変化が激しくて、書いてたらとても長くなりました。申し訳ありません。
〇区の変化を客観的に
1)物価高騰が深刻
- 区民の生活困難への対応(給付金・ハチペイ)、
- 区の財政へのインパクト(交付する補助金額の引き上げ、施設利用料等の引き上げ)、
- 建築費高騰や人手不足の影響(入札不調、神南小学校の建て替えが窮地に、学校建て替えスケジュールの見直しが不可避に、ハチ公バスの存続危機)
など対応が求められています。
2)区は秩序維持を強く打ち出してきた
長谷部区長が区議時代から一貫して進めてきた「ルールよりマナー」路線は2018年ハロウィンで完全に転換しました。タバコのポイ捨て、路上飲酒禁止に続いて2025年は以下の取り組みが進みました。
- 客引き防止の罰則導入
- ポイ捨て禁止の罰則導入
- 民泊規制の強化を表明(今後)
いずれも区議会で要望→やむなく導入という形であり、またゆるい啓発が好きという点は変わりませんが、秩序維持の方向に全体として踏み出しています。
多分懸案の繁華街ゴミ箱設置も来年実施されるんじゃないかなと思っています。
3)教育については危ういが最先端
教育改革はぶっ飛ばして進んでいます。
- シブヤ未来科は午後を一気に探究に回す仕組みを導入、最先端の事例としてご評価をいただいています。
- 給食無償化は長かった課題がようやく実現しました。渋谷区は上乗せ補助に踏み切ったため食材費高騰でも問題ないのが強み。
- 部活動の地域化も計画が打ち出され数年かけて拠点校化が実施されます。小さな話ですが自転車通学も一部解禁されるなど柔軟な対応が進みます。
揺り戻しが起きないか心配なぐらい最先端を走っています。
4)東京都との関係が冷ややかに
どうも蜜月だった東京都ー渋谷区ラインが崩れてきたようで、例えば東京都の子供の城周辺地域の再整備計画に渋谷区の意見が反映されず困惑するというニュースがありました。これは区政的には大問題で、議会でも何度も取り上げられました。
区議会)議会構成が変わり緊迫状態に
玉川上水旧水路緑道再整備を中心に議決が1~2票差ということも増えてきました。2025年に起こった変化は
- 自民党の中村たけし議員が都議選出馬
- 星野議員が自民党会派入り
- 矢ヶ崎議員が与党系に転換?
- 議会改革の会が野党扱いに
という風に、議会構成がちょこちょこ変わっています。
〇けんぽうの2025年
自分としては与党でも野党でもない立場でして、正直に言うとそういう政争的なものに興味がないのでそういうのを前提においてください。
ことし、一番心を砕いたのは渋谷区政の信頼回復です。
副区長問題以降、渋谷区政の信頼はかなり揺らいでいると思っています。ダイバーシティとインクルージョンを掲げているのに、トップ層がうちうちでは侮蔑発言をしていたのですから当然ですよね。それ以降、町会等の地域コミュニティでも区政批判を耳にすることが本当に増えました。
- 2023年 トイレ男女共用問題、澤田副区長問題
- 2024年 敬老金見直し、玉川上水旧水路緑道再整備、神南小学校隣接区道廃止
- 2025年 施設開放委員会廃止、フローレンス等NPOの問題
地域コミュニティでちょくちょくご意見を耳にするのはこの辺です。SNSとは若干違うかもしれませんが、区政に一番影響力のある方々の言葉です。
問題は、これらの課題によって渋谷区の信頼が傷つけられた結果、もし新しく良いことを始めようとしても
「何か裏があるんでしょ」「また人気取りが始まった」のように否定的に受け取られることです。
これは純粋に渋谷区民にとってマイナスです。
なので、昨年なかばから本会議等で繰り返し信頼回復を訴えてきました。
今は我慢の時。性急な改革は避けるべき。疑われるようなことも避けるべき。地域住民の声を最大限反映しよう、と。
残念ながら「上から目線だ」と拒否されてしまっていますが(まぁその傾向はあるとは思います)必要な話であると思いますのでいろいろな角度から言い続けます。
2026年も渋谷区政は混乱しそうな雰囲気ですけど、区民のため渋谷のために努力し定期ます。
よいお年をお迎えください。
鈴木けんぽう
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