渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。




今日2月26日の本会議で、私の提案した




「中学校三年生のうち希望者は学校でインフルエンザ予防接種をできるようにしよう!」




という提案が検討されることとなりました。大いに期待したいと思います。




一歩前進! よかった!







なぜ中学校三年生に対する支援を求めたのか?




ちょうど先週、公立高校の入試が行われました。




今年もそうですが、高校入試の直前期からインフルエンザの流行が起こります。そして毎年、何名かの受験生は体調を崩し、不本意な結果になります。




インフルエンザは例年のことですし、予防接種による予防手段があります。「接種すれば絶対にかからない!」というものではありませんが(年によって40~60%と言われます)、接種した方のうち半分程度はかからなくなります。




そして、かからない人が増えれば増えるほどインフルエンザの流行は抑えられますので、接種率が高くなればみんなが守られるようになります。




つまり、受験期に体調を崩して挫折する生徒を一人でも減らすために、できれば中学生はみんな予防接種で自衛をしてほしいくらいです。




ところが、中学生は助成(渋谷区は15歳までは無料で接種できるよう助成しています)のデータでみるとさほど接種率が高くありません。




考えられる理由としては、




  • 忙しい
  • 予約しようとしても品薄で予約できず忘れてしまう
  • 親や先生の指導に従わない思春期の特性



があげられます。




これを解決するためには、啓発などで主体的な行動を促すだけでは不十分。「希望者は学校でインフルエンザを受けられる」機会を提供すること必要だと判断しました。




構想をお話ししたところPTAの皆さんや中学校の校長先生たちからは大賛成の声をいただいています。







「医師会と相談する」という答弁




さて、教育長からの答弁はというと、




「法的には可能。医師会と相談する」




というものでした。




具体的に前向きに進めてくださるということです。もちろん現場でいろいろな課題が出てくるでしょうから、教育委員会の英知を結集して対応していただきたいと考えています。




インフルエンザで受験に失敗する生徒を一人でも減らすための、大きな一歩となるはずです。







課題はどこに?




さて、課題についても簡単に触れておきます。




  • インフルエンザワクチンそのものをどうやって確保するか
  • 誰が接種するのか(医師会の調整に期待!)
  • 安全性の確保(養護教諭等の研修やかかりつけ医との連携も必要だと思っています)
  • 日程の確保(11月~12月上旬の放課後が妥当かと)
  • 設備や手順(現在でも医療機関のない場所で集団接種が行われている地域があるので、そういうところも参考にできるかと)



この辺りについては細かい調整が必要だと思います。さらに、




  • なぜ中三生だけなのか。中学生全体でやるべきではないか
  • 小学生はやらないのか



などの疑問もいただくかもしれません。小学生は2回接種なので当面は難しいかなとは思います。ただ、優先順位として受験を控えた中三生が最優先だと考えているので提案いたしましたが、本来は希望するすべての児童生徒に接種機会を提供するのが望ましい、とは感じています。







いずれにせよ、真剣に検討していただいた教育長以下職員の皆様に感謝申し上げつつ、 前向きに進むことを大いに期待して続報を待ちたいと思います。




やったぁ!




質問本文




次に中学校三年生のインフルエンザ対策です。

先日、高校入試が行われ、多くの中学三年生が成果をあげられたと聞いています。

その裏で高校受験シーズンは例年インフルエンザの流行期にあたります。入試直前や当日にインフルエンザに感染し辛い思いをなさった方もいるようで、本当に残念です。

インフルエンザは予防接種により一定程度感染を防ぐことができますし、集団内で接種率が上がれば上がるほど流行が抑えられますが、残念ながら中学生は助成件数から見ると十分な接種率が確保できておりません。

その理由としては、中学生は非常に忙しいこと、予約が取りにくいこと、そして親や教師の指導がなかなか届かない思春期の特性があげられます。




これらを解決し、インフルエンザで涙を飲む受験生を増やさないためにも、希望者に対し学校の場で校医等の協力のもとインフルエンザ予防接種を接種できる体制をつくってはいかがでしょうか。中学校長やPTA会長等に尋ねるといずれも「それは必要だ」「ぜひやってほしい」とのお言葉をいただきます。




訪問型インフルエンザ予防接種は私立学校や企業等では既に実施しているところもありますので、ぜひ公立校でもこどもインフルエンザ助成を活用しつつ実施すべきです。




それでは質問に入ります。

公立学校の場で、希望者を対象とした訪問型インフルエンザ予防接種が法的に可能かどうか、助成が活用できるかどうか、区長の見解を伺います。




高校進学という大きな人生の岐路に直面する中学校3年生を健康面でサポートをするため、希望者にたいし学校でインフルエンザ予防接種が実施できるようにする取り組みを行うことによって、辛い思いをする生徒たちを一人でも減らしていこうではありませんか。教育長の見解を伺います。