渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
ビールをもっと気軽に飲めるように! とのビール党区民のみなさまの思いを込めて、民主党渋谷区議団で、意見書の提案を行いました。
内容については下に記載しました。一言でまとめると
「ビール・発泡酒・第三のビールの税体系は複雑かつ高額。気軽に飲める水準にして、格差もなくすべき」
です。
<結果はどうなったのか?>
渋谷区議会全体で合意がなされれば、国に対して意見書が提出されることになります。
しかし、結果は残念ながら合意できず取り下げに…全部の会派が賛成しないと意見書は出せないのです。
各会派の意見は(また聞きなので不正確かもしれませんが)、
- 自由民主党:反対、なぜビールだけなのか
- 日本共産党:賛成
- 公 明 党:会派内で賛否が割れ、賛成できない
- 民 主 党:提出会派
- 無所属クラブ:賛成
残念でした。
酒税を決めるのは国だけど、「ビールをもっと気軽に飲みたい!」という区民の思いを示すのは渋谷区議会の役割。引き続き取り組んでいきます。
政治は生活そのものです。
極めて身近なところにも政治があります。
ぜひ、この機会に感じてほしいです。
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ビール類税制の見直しを求める意見書(案)
酒税法上、ビールと発泡酒および「第三のビール」と言われるその他雑酒の税金の取り扱いが異なるため混乱が起きている。350ミリリットル缶でいえば、ビールが約77円なのに対し、発泡酒が約47円、第三のビールが約28円と大きな違いがあるが、区分が難しく、今年5月には、酒税法上の分類を巡る国税庁との見解の違いから、大手メーカーが第三のビールとして発売していた商品の販売終了に追い込まれ、酒税を追加納付したうえで発泡酒として再発売する事例も起きている。
そもそも、ビールの税金は他のお酒と比較して高く、他の酒類の4倍に近い。これは諸外国と比較しても高く、ビール酒造組合の調査によるとアメリカ・ニューヨークと比較して80倍、イギリスと比較しても6倍と大きな開きがある。
ビール類は庶民のささやかな楽しみであるが、ビール類を巡る酒税はそもそも高額かつ酒類間の格差が大きい。政府は今後ビールと発泡酒の酒税差の縮小を検討する方針であるとのことだが、酒類による格差を解消しビール・発泡酒を気軽に飲める水準に抜本的に改定するよう求める。
以上、地方自治法第99条の定めにより意見書を提出する。
年 月 日
渋谷区議会議長
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣 宛