渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。

渋谷区議会では、自公・無所属を中心に本会議での討論(意見表明)を議員一人当たり1年間に20分に制限することが提案され、賛成反対同数から委員長の採決で決定されました。
私たち民主党は反対しました。

これについては、「少数派の意見表明を妨げるものだ」として批判が集まっております。
マスコミでも取り上げられました。
詳しい内容、民主党の意見は下の記事をご覧ください。


(参考)私のブログ記事です。こちらもあわせて御覧ください。
渋谷区議会における討論(意見表明)制限について:背景の解説や詳細な意見などを書いています
渋谷区議会における「討論制限」について各会派の意見:9月25日・26日の本会議での各政党の発言をまとめています
【速報】渋谷区議会での討論(意見表明)時間制限制、導入先送りに:最新の状況について書いてあります。議長のまとめた現状認識についてのペーパーも載せました。
【資料】渋谷区議会で討論(意見交換)制限が導入された経緯:他議員のブログもひきながら、経緯をご説明しています


さて、9月の第三回定例会では「導入延期」となっていましたが、今定例会でも延期が決まりました。
議長から示されたのは、「本来のあるべき討論が、第四回定例会において行われるかを見極めるため、再度運用開始を見送ることとする」というものでした。

ちなみに前回は「まだ議員全員の了解が取れていないため、11月まで延期したい」というものでした。


とりあえずよかったかな・・・
引き続き、軌道修正できるよう努力して参ります。



前田和茂議長の示した内容について、以下に記しておきます。
だいぶ改善を認める内容となっていますが、そもそも討論制限という議会の自殺行為を進める神経が分からない・・・


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討論4定


議場での討論のあり方について


議場での討論のあり方については、近時の定例会において、問題となってきたところである。
第一回定例会における平成2 6 年度一般会計予算に関する反対討論においては、区民保養施設管理費に関わって、「複数名の区民の方から聞いた話には驚きました。この菊水館は渋谷サービス公社の幹部のお身内の関係だそうだ。とおっしゃるではありませんか。」と、噂話をもとに誹誇中傷に類する討論が行われた。
また、同じく河津の区民保養施設の予算に関わって、「東館に泊めていただきました。部屋に入りまして驚きましたのは、部屋の中にまずトイレのドアがなく、さらに、ブラインドでした。」と、事実と相違する内容に基づき討論が展開された。
議題に対する賛否についての理由を簡潔に述べるという討論のあり方とは、かけ離れた状況にある本区議会の状況を改善するために、本職より各会派幹事長により構成される「議場での討論のあり方検討会」に対し、議場での討論のあり方について諮問し、平成26年9月19日に「時間制限を導入することが望ましい。」とする答申を得た。
これを受け、討論時間は、年間議員一人20分とする時間制限の導入について、同日開会された議会運営委員会に諮り、多数により決定を得たところである。ただし、この決定については、全議員による一致が得られておらず、さらなる意見の一致を求める必要があると判断したため、第三回定例会においては、この決定を運用することを見送った。

第三回定例会においては、事前の協議を通じて、討論のあり方についての議員各位の理解が深まったこともあり、閉会後の幹事長会における検証においては、以前に比して改善の傾向が見られるとして、次のような意見が表明された。
「何か勉強したような足跡が残っている感がある。(中略)議題に沿ってとりあえず中身としては沿っていたような気がします。」
「ちょっと気にかかるところはあったんですけれども、決議された時間制限を運用するまでにはいいのかなという印象はあります。」
「改善の傾向が見られたという認識は私どもも同じ思いを持っています。」
この検証結果を受け、本職としては、「発言は、すべて簡明にするものとし、議題外にわたり又はその範囲をこえてはならない。(渋谷区議会会議規則第54条)」とする、本来のあるべき討論が、第四回定例会において行われるかを見極めるため、再度運用開始を見送ることとする。
ただし、検証の中で、各幹事長より以下の指摘があったので、議員各位におかれては、十分この指摘を踏まえて討論に臨むよう申し上げる。1 議題のどの部分に対しての賛否であるかを明らかにして、その理由を述べるべきである。
2 賛否を決定するに至る背景、情勢について説明することは、ある程度認められるが、議題のどの部分に関連するのかを解るように説明するよう心掛けていただきたい。

 

 

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<プチ日記>

第4回定例会も終盤。明日が本決定と言って、ほとんどの議案の賛否が決まる日です。

大きな山ですので、忙しいです。