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渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。写真がちょっとぶれてるのでちっちゃく表示です(^_^;)

本日、宮下公園ほか2公園の年末年始閉鎖について、区長あてに要請文を提出しました。

 

何が起きたのかは、こちらをご覧ください。見出しの「ホームレス締め出し」はちょっと言い過ぎかなぁ。「ホームレス支援団体締め出し」が正しいようです。

 

東京・渋谷区:宮下公園など3日まで閉鎖 ホームレス締め出し(毎日新聞14/12/26)

東京都渋谷区が、宮下公園(渋谷区神宮前)など渋谷駅周辺の区立公園3カ所を26日から来年の1月3日まで終日閉鎖している。ホームレスやその支援団体が公園内での炊き出しや宿泊などで使用しないよう区側が先手を打った格好だが、支援団体側は強く反発している。

 終日閉鎖されるのは宮下公園と神宮通公園(渋谷区神宮前)と美竹公園(渋谷区渋谷)。いずれも通常、深夜・早朝は閉鎖しているが、終日閉鎖は昨年末以来(神宮通公園は初)となる。約10年前から渋谷駅周辺で寝泊まりしている男性(57)は、「身の回りの荷物の置き場所がなくなってしまった」と困惑する。神宮前と美竹は園内の公衆トイレも使えなくなるため、渋谷区は「近くの公衆トイレを案内する文書を公園入り口に掲示した」としている。

 公共性の高い区立公園を年末年始に終日閉鎖した理由について、区緑と水・公園課は「以前から支援団体に対し、炊き出しや大型テントの設営など安全性に問題がある行為をやめるよう求めていたが、受け入れられなかったため」と説明する。ホームレスの増加などに伴う風紀や治安の乱れを懸念する周辺住民の声も考慮した模様だ。

 

この件についての私の見解はこちらをご覧ください。

ホームレス支援排除は許されるのか?(鈴木けんぽうブログ15/01/03)

 

 

この件について、1月4日に協議して5日に区長に要請文を提出したかったのですが、民主党渋谷区議団のメンバーの中で「きちんと事実把握をした方がいい」との意見があったので、9日・13日(本日)事情をヒアリングをしたうえで提出となりました。

 

簡単にまとめると、

  • 土木清掃部が年末年始閉鎖を決定してから使用申請を提出しているので、不許可はやむを得ない。
  • 福祉部の対応は、休日が長いこともあって少なくとも去年より充実している(簡易宿泊所は利用なし)
  • 支援団体との連携を適切にとれるよう、来年度はぜひ歩み寄ってほしい

という内容をかたい言葉で書いています。

 

以下、提出した要請文です。

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平成27113

渋谷区長 桑原 敏武 様

民主党渋谷区議団

幹事長 芦沢 一明

副幹事長 治田 学

副幹事長 鈴木 建邦

会員 吉田 佳代子

年末年始の公園施設閉鎖についての要請

平成26年12月25日、渋谷区は宮下公園・美竹公園・神宮通り公園(以下三公園)を平成27年1月3日まで完全に閉鎖することを決定した。

閉鎖決定後の26日に路上生活者支援の団体から三公園の一部で年末年始の炊き出しについて使用申請が出され、既に決定済みということで却下したところ、強い反発を招き、メディア等で報道されたところである。

そもそも公園は、居住の用に供するものではなく、三公園に居住している路上生活者は現状存在していない。また、火気の使用に当たっては事前に慎重に協議しなくてはならないのは当然のことである。しかし、公共施設や公共の各種申請窓口が閉鎖されている年末年始に路上生活者に対し一定の支援が必要であることは明らかである。福祉事務所の取り組みは、新たに保健師を含む健康相談を実施する、簡易宿泊所に年末確保しているベット数を増床するなど充実が図られているが、命を尊重する観点から、自治体として求められる責任を慎重かつ適切に果たすべきである。

よって、民主党渋谷区議団として、三公園の年末年始において、十分な余裕を持って協議調整を行ったうえで適切な許可申請が提出される場合、対応するよう求めるとともに、今後年末年始の路上生活者への対応については引き続き十分に福祉的観点で対応するよう求めるものである。