渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
不登校や登校しぶりについて相談を受ける中で、よく聞かれるのが「渋谷区にはどんな支援があるのか」「まずどこに相談すればいいのか」ということです。
渋谷区にも、不登校の子どもや保護者を支える制度があります。ただ、制度名だけを見ると少し分かりにくいので、令和8年度時点の主な支援を、できるだけ分かりやすく整理します。

目次
まずは教育センターへ
不登校や登校しぶりで悩んだとき、まず相談先になるのが渋谷区教育センターです。
「学校に行けていない」だけでなく、
- 朝になると体調が悪くなる
- 教室に入りづらい
- 学校には行くが、つらそうにしている
- 親としてどう対応してよいか分からない
という段階でも相談できます。
不登校相談ダイヤルでは、スクールソーシャルワーカーや心理の専門家が、解決に向けて一緒に考えてくれます。
不登校相談ダイヤル
電話:03-3463-3518
受付:月曜日〜金曜日、第3日曜日の9時〜17時
※休日・祝日、年末年始を除きます。
メール相談
ohisama17@shibuya.tokyo
内容:来所相談の予約、子どもの心の悩みや行動の問題に関しての相談、子どもの発達の相談など
公式情報はこちらです。
渋谷区 教育センター
けやき教室:学校以外の学びと居場所
けやき教室は、学校に通うことが難しい小学生・中学生を対象にした、渋谷区の教育支援センターです。
一人ひとりの状況に合わせた個別学習、少人数での活動、体験学習、心理職による面談やサポートなどを行っています。
いきなり教室に戻ることだけを目標にするのではなく、安心できる場所で少しずつ人との関わりや学びを取り戻していく場です。
対象は、区内在住・在学の小学生・中学生です。利用相談や見学を希望する場合は教育センター教育相談係へご相談ください。
メールアドレス
ohisama17@shibuya.tokyo
バーチャルけやき:自宅からつながる支援
バーチャルけやきは、メタバース空間を使ったオンライン支援です。自宅にいながら、けやき教室職員による支援を受けたり、心理士に相談したりすることができます。
外に出ることが難しい子どもにとって、いきなり通所するのは大きなハードルです。その前段階として、自宅から安心してつながれる選択肢があることは大切です。
対象は、区内在住・在学の小学生・中学生です。けやき教室にてご相談ください。
チャレンジクラス:学校の中の別の学び場
チャレンジクラスは、笹塚中学校に設置されている不登校対応の校内分教室です。通常の教室に入りづらい生徒が、少人数の環境で、自分のペースに合わせて学ぶことができます。
「学校には行きたい気持ちがあるけれど、教室に入るのは難しい」「人間関係を少しリセットして、落ち着いた環境で学びたい」という子どもにとって、一つの選択肢になります。
対象は、渋谷区立中学校に在籍している中学生です。
フォロースタッフ派遣:家から出づらい子への訪問支援
家から出ることが難しい子どもには、フォロースタッフ派遣という支援もあります。
スタッフが家庭を訪問し、会話や交流を通じて、少しずつ社会とのつながりを回復することを支えます。
不登校支援では、「まず外に出る」「まずどこかに通う」こと自体が難しい場合があります。そのため、家庭にいる段階から支援につながる仕組みはとても重要です。
保護者の集い:親が孤立しないために
不登校は、子ども本人だけでなく、保護者にとっても大きな不安になります。
- この対応でいいのか
- 他の家庭はどうしているのか
- 学校とどう話せばいいのか
こうした悩みを一人で抱え込まないために、渋谷区では保護者の集いも行われています。
講演会、不登校経験談、保護者同士の情報交換などを通じて、同じ悩みを持つ人とつながる機会になります。「うちだけじゃない」はとても支えになるようです。
中学生からの若者サポート:高校生も相談できる場
渋谷区には、義務教育を終えた若者を対象にした「中学生からの若者サポート事業」もあります。渋谷サービス公社の運営です。
相談できるコミュニティスペースを開設し、生活、進路、就労などについて、一人ひとりに合わせて一緒に考えていく取り組みです。
中学を卒業したら支援が終わり、ということではありません。高校年代やその後の進路に悩む若者にとって、相談できる場所があることは大切です。
土曜ホットスペース
場所:文化総合センター大和田 9階
時間:土曜日の10時〜17時
※年末年始を除きます。
中高生の居場所としては、代官山ティーンズクリエイティブもおすすめです。家・学校以外のサードプレイスとして緩やかな交流や体験活動、ダンスや音楽などの活動もできます。
東京都の支援もあわせて使える
渋谷区の制度だけでなく、東京都の支援もあります。
たとえば、東京都にはフリースクール等利用者支援事業があります。都内在住のフリースクール等に通う不登校の小・中学生の保護者を対象に、利用料について月額最大2万円の助成があります。
ただし、申請や審査が必要です。また、対象となる経費や条件がありますので、利用を考える場合は公式情報を確認してください。
また、東京都の「TOKYO多様な学びの場・居場所ナビ」では、渋谷区の公的支援や東京都の相談・支援が一覧で整理されています。
大事なのは「どこかにつながる」こと
不登校支援は「学校に戻るか、戻らないか」だけではありません。
大事なのは、子どもが社会とのつながりを失わないこと。学びが止まらないこと。保護者が孤立しないこと。そして、学校や家庭だけで抱え込まないことです。
渋谷区には、けやき教室、バーチャルけやき、チャレンジクラス、フォロースタッフ派遣、保護者の集い、若者サポートなど、いくつかの支援があります。
ただし、制度があることと、必要な人に分かりやすく届くことは別です。
今後は、保護者や子どもから見て、もっと分かりやすく、もっとつながりやすい支援にしていく必要があります。
また、区の支援だけでなく、民間フリースクールや地域の居場所との連携も、さらに柔軟に対応できるようにしていくことが大切だと感じています。
不登校は、子どもや家庭だけの問題ではありません。
地域全体で、子どもが安心して学び、育ち、社会とつながり続けられる仕組みをさらに充実させていきたいと思います。
関連リンク
※制度内容、対象、受付時間、電話番号などは変更される場合があります。利用を検討する際は、必ず渋谷区や東京都の公式情報をご確認ください。この情報は令和8年7月1日現在のものです。



