
渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
本日の文教委員会で、「上原中学校の総合改修」に関する具体的な計画が示されました。
2006年に竣工した上原中学校も、今年でちょうど20年。今回の計画は、単なる老朽化への対応、いわゆる機能回復にとどまらず、今の時代に求められる教育環境へと一新する、非常に期待の持てる内容となっています。
私は、学校建て替えロードマップが示された時から「未来の学校ビジョンは素晴らしいが、既存校もそれに合わせて改修などして」と訴えてきました。それが形になりました!
目次
1. 改修の目的とスケジュール
今回の改修は、渋谷区が進める「学校施設長寿命化計画」に基づく中規模改修に、最新の教育機能を追加する「未来の学校化工事」を合わせたものです。
- スケジュール:2026年度(令和8年度)から基本設計を開始し、2028年(令和10年)の夏休みから工事に着手、2029年度中の完了を目指します。
- 「居ながら改修」:渋谷区では仮校舎用地の確保が大きな課題です。そのため、今回は約1年間ほど、校舎を使いながら工事を進めます。授業や部活動への影響を最小限に抑える工夫が、計画の大きな柱となります。
2. ここが変わる!上原中の「未来の学校」
改修の目玉となるのは、主に以下の3点です。
- 図書室を「ラーニング・コモンズ」へ:静かに本を読む場所から、ディスカッションやプレゼンもできる、主体的・対話的な学びの拠点へと生まれ変わります。
- 地域に開かれた学校へ:1階の木工金工室、音楽室、美術室、和室を地域に開放します。これに伴い、生徒の安全を守るため、普通教室エリアには新たに門扉を設置し、動線を明確に分離します。特別教室が1回に集まっているレイアウトが功を奏した形です。
- 最新の防災機能:非常用発電機の拡充や災害用トイレの整備など、新設校と同等の高い防災機能を備えた避難所となります。
委員会で議論になったこと
委員からは、生徒の安全と学習環境を守るための具体的な質問が相次ぎました。
- 工事中の安全確保:職人さんと生徒の動線をどう分けるのか、騒音対策をどう徹底するのか、細やかな配慮が求められました。
- 学校運営との両立:定期考査などの時期に音の出る工事を避けるなど、学校側との密な連携が不可欠であることが確認されました。
私の意見:上原中改修工事をもっと良いものに!
私は今回の質疑で、特に以下の3点を提案・要望しました。
① 断熱改修で「夏は涼しく、冬は暖かい」教室を
長寿命化計画の趣旨には、脱炭素化や環境性能の向上(いわゆるZEB)が掲げられています。既存の校舎であっても、今回の改修に合わせて窓の断熱改修などを積極的に行い、子供たちがより快適に過ごせるよう、居住性の向上を強く求めました。
② 「ラーニング・コモンズ」は変化に対応できる柔軟な設計を
将来の学習スタイルの変化を見据え、壁を撤去して空間を広げられるようにするなど、可変性、つまりフレキシビリティのある設計にするよう提案しました。
渋谷区のラーニングコモンズ観は一般的なものと少し違うと感じているので、より自由度を高める形で提案しました。
③ 生徒たちの「生の声」を大切に
生徒会からは、ラーニング・コモンズの拡充や「自動販売機の設置」といった具体的な要望が出ています。
工事の主役は、そこで学ぶ子供たちです。もちろんいまの生徒は卒業してから工事に入るわけですが、卒業生として、また地域の大人として愛着を持ってかかわってくれるはずです。その両者の視点を生徒には意識してほしいし、行政はそれを十分に反映させてほしいと思っています。
なにより、これからまだ50年以上使う予定の校舎です。地域に愛され、こどもたちの質の高い学びが保証される上原中学校へ。
「未来の学校」としてのリニューアルに向けて、しっかりチェックを続けていきます。
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