渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。




東京都は、令和8年7月7日、「緑の広域計画(仮称)」策定に向けた中間のまとめを公表しました。




これは、東京全体の緑について、今後どのように保全し、増やし、活用していくかを示す広域的な計画です。東京都は、令和8年度中に計画を策定する予定で、現在、この中間まとめについて都民から意見を募集しています。




渋谷区にも関係する内容ですし、関心のある方も多いと思うので、区民向けに概要を整理します。




どのような計画か




東京都の資料では、緑を単なる景観や飾りとしてではなく、都市の課題に関わる基盤として位置づけています。




具体的には、暑さ対策、防災・減災、生物多様性、健康、子どもの遊び場、くつろぎの場、まちの魅力づくりなどに関わるグリーンインフラとして整理されています。




中間まとめでは、2050年代に目指す東京の緑の全体像として、「あらゆる場所で『緑』を感じられ、『緑』の恵みを享受する都市」という方向性が示されています。




今回の資料はまだ「中間まとめ」です。パブリックコメントなどにより修正されて計画が完成します。




渋谷区に関係しそうな点




地域区分




東京都の資料では、地域ごとに緑の将来像が整理されています。渋谷区は都心部の「中枢広域拠点域」エリアです。




この地域では、歴史や文化を持つ緑や大規模な緑地の保全、都市開発に伴う緑の創出、駅前や住宅街を含む身近な緑などが主な論点になります。




インフォグラフィック化したもの




1 再開発に伴う緑




渋谷駅周辺をはじめ、渋谷区では再開発や建て替えが続いています。




中間まとめでは、大規模開発に伴う公開空地だけでなく、建物の低中層部や屋上の緑化などにより、重層的な緑を広げる方向が示されています。




開発で新しい緑が生まれるとき、実際に歩く人から見え、いこいの場所となり、また地域の環境改善につながるような仕組みが欲しいところです。




2 街路樹と歩行空間




中間まとめでは、街路樹について、緑の拠点を結ぶネットワークとしての役割や、樹冠を広げ暑さ対策としての緑陰確保が示されています。




近年重要になっている考え方です。




一方で、街路樹の管理も課題です。根上がり、落ち葉、剪定、老齢化、維持管理費なども論点になります。




3 代々木公園、明治神宮などのまとまった緑




渋谷区には、代々木公園や明治神宮、新宿御苑のような大きな緑があります。




中間まとめでは、都心の大規模緑地や、大名屋敷跡や寺社など歴史・文化を有する緑を東京の資産として保全・継承していく方向が示されています。




渋谷区にとってもこうした大きな緑もちろん大切ですし、地域の公園も含めて保全が重要なのは言うまでもありませんが、民間の樹林を本当に継承してけるかについては大きな課題があると思っています。




4 身近な緑と公共空間




中間まとめでは、住宅地などの身近な場所の緑も取り上げられています。




私は街角のお花に癒されていますが、そういう生活実感に近いところの保全を仕組化するのはなかなか難しいと思います。




パブリックコメントについて




緑の計画というと抽象的に見えますが、実際には以上のように日常生活に関わる話です。




東京都は、この中間まとめについて意見を募集しています。
よかったら東京都にご意見をお寄せください。




募集期間:
令和8年7月7日(火)から令和8年8月5日(水)まで
※郵送は当日消印有効




提出方法:
郵送またはWebフォーム




電話、メール、来訪での意見提出は受け付けていないとのことです。




東京都のページはこちらです。
「緑の広域計画(仮称)」策定に向けた中間のまとめの公表及びパブリックコメントの実施




Webフォームはこちらです。
東京都・意見提出フォーム