
渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
きょうは官民連携事業調査特別委員会で、日本橋にある「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」を視察・体験してきました。
いやぁ、素晴らしい場所でした。
分身ロボットカフェはどんなところ?
東京・日本橋にある「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」は、株式会社オリィ研究所が運営する常設実験カフェです。
ここでは、ALSや脊髄性筋萎縮症などの難病や障がいにより外出が難しい方々などが、自宅や病院などから「OriHime(オリヒメ)」という分身ロボットを遠隔操作し、店員として接客しています。
大事なポイントは、これは「AIではない」ということです。
画面の向こうには本物の人間、つまりパイロットさんがいます。表情、話し方、ちょっとした仕草まで、その方の個性がしっかり伝わってきます。
今回お世話になったパイロットさんは、お子さんが医療的ケア児で、お仕事を離れざるを得なかったという「やっちゃん」さん。
元バスの添乗員さんだったとのことで、カフェの仕組みや利点をとても的確に説明してくださいました。ロボットを通じているのに、ロボットではなく、人の温もりを感じる。個性や熱意がきちんと伝わってくる。
そこが、とても印象的でした。

新しい働き方と社会参加の形
就労機会を広げる取り組みとして、非常に大きな可能性を感じました。
しかも、単に「障がい者雇用」という枠にとどまるものではありません。今回お話を伺った方は、医療的ケア児の保護者でもありました。つまり、病気や障がいのある方だけでなく、介護や子育てなどで外に働きに出ることが難しい方にも、働く機会や社会参加の場を広げる可能性があります。
創業者のオリィさんは「孤独を減らす」ということを大切にしているそうです。
この言葉が、実際のカフェの空気感にも表れていました。
店内は外国人観光客にも大人気
店内は外国の方が多く、大盛況でした。英語でのコミュニケーションもスムーズで、あちこちで楽しそうなやり取りが生まれていました。
テーブルごとにOriHimeがいて、明るく挨拶してくれたり、注文を取ってくれたりします。OriHime-Dが飲み物を運んできてくれる様子も、見ていてワクワクします。
導線を少しふさいでしまった時に、「あ、ごめんなさい」「大丈夫ですよー」といった自然なやり取りが起きていたのも印象的でした。
また、ロボット同士が会話しながらオペレーションを進める様子も見ることができました。今回は、オーダー担当とコミュニケーション担当のロボットが、オーダーミスを確認していました。
それぞれが、単なる機械ではなく、仕事仲間として連携している。当たり前のことですが、そんなふうに感じられました。
「出勤できない=働けない」を変える可能性
こうした取り組みは、「出勤できない=働けない」という壁を壊し、人と人をつなぐ新しい形をつくっているのだと実感しました。
今回は装着体験だけでしたが、肩のり型ロボットが周辺観光ガイドをすることもあるそうです。

リアルな場面ではサポートされることが多い障がいのある方が、ロボットを通じて、今度はほかの人をサポートする側になる。
ここに、ものすごく未来を感じました。
しかも、肩のり型ロボットであれば、同じ目線で同じものを見ることができます。遠く離れた二人が、同じ景色を見て、同じ体験を共有する。
これは観光だけでなく、行政相談、施設案内、就労体験、地域活動など、行政の現場でもさまざまな可能性があるのではないかと感じました。
未来の働き方と優しさを体感できる場所
分身ロボットカフェは、ただの「珍しいお店」ではありません。
未来の働き方、人とのつながり、そして社会参加の新しい形を体感できる場所です。
機会があれば、ぜひ一度訪れてみてください。
予約なしで楽しめるカフェラウンジもありますが、OriHimeダイナーでは、事前予約制で専属パイロットさんとの時間を過ごすこともできます。
公式サイト:https://dawn2021.orylab.com/
今日の投稿を読んで、「行ってみたい」と思ってくれる方がいたら嬉しいです。




