渋谷区議会では、本会議での討論(各議案にたいする意見表明)について、年間一人20分(各グループで合算する)に制限するというルールが先日決定されました。
私としては、反対をいたしました。下記ブログをご覧ください。
(参考)渋谷区議会における討論(意見表明)制限について(けんぽうブログ記事)
これについて、各会派が9月25日、26日に意見表明を行っています。
録画中継を聞き書きしましたので以下に資料としてお示しします。なお、正式なものは今後作成される議事録をご確認ください。
ただし、菅野議員は共産、私は民主党の見解を述べていますが、丸山議員は一般質問なので個人的な見解を述べていると考えたほうがよさそうです。
○9月25日
<菅野議員(共産)代表質問>冒頭
質問に入る前にひとこと発言します。
9月19日の議会運営委員会において議場での討論時間を議員1人年間20分と制限するあり方検討会の答申を受けて議長が提案した申し合わせについて委員長採決で強行可決したことです。
そもそも議長は議場での討論の在り方について検討会が設置されて諮問した際、討論を制限するものではないと明言していたのです。
議員の発言を賞すべき議長が討論時間を制限することは議長の取るべき態度ではありません。
討論時間の制限は区民の意見や要求の制限であり結局区民の声を区政に届かなくする議会制民主主義破壊の暴挙であり絶対に認めることはできません。
日本共産党渋谷区議団は断固抗議いたします
<けんぽう代表質問>冒頭
質問に入ります前に、一言申しあげます。
先日の議会運営委員会で、本会議討論時間に制限がくわえられました。
民主党としては、適切な意見表明を行う義務が各議員にあり、事実認定に誤りがあったり、議案の内容をはるかに超えた内容であったり、他者を誹謗・中傷するような討論をしたりすることは厳に慎まなくてはならないと考えておりますが、一方で討論時間を議員一人当たり年間20分とすることには反対をいたしました。
主な理由は、年間どのような議案が出てくるのかわからず常に討論を控えるようになってしまうこと、年度末の最終本会議で緊急提出される議案があった場合討論できなくなってしまうこと、少数会派の意見表明ほど制限されてしまうことです。
議員の仕事の本質は、議決に参加し決した内容に応分の責任を取ること、そして多角的な視野で課題を抽出し区民の様々な価値観を反映させることであります。意見表明である討論は少数会派を含め広く保証されるべきであって、今回の決定は極めて残念です。
討論の時間制限を完全に否定するものではありませんが、年間通じての時間制限を行うことは、制度上不備があると思います。速やかに軌道修正すべきであることを同僚議員の皆さんに強く訴えます。
○9月26日
<丸山議員(自民)一般質問>(冒頭)
質問に入ります前に、昨日より余りにも情けない発言が相次いでおりますので、敢えて申し上げます。
本会議の質問にかこつけて昨日来、討論の時間制限について、議長の横暴であるとか、強引に進めたとかの、全く的外れな発言が相次いでおります。
事の本質は、前定例会において、議案の討論とは関係ない内容や、特定の会社の人格を中傷するようなひどい討論内容に対する動議が提出され、議長におかれて本動議について議会運営委員会において協議するむねの発議によって議会運営委員会にゆだねられたものであります。
さらに、議会運営委員会に置いて自由な議論を担保するために敢えて検討会を設置し、議長はそれに諮問し、各会派の代表が構成員になってその検討会の答申を受け、議長が適切に判断し、再度議会運営委員会に議題として掛けられ、賛成多数によって議決した申し合わせではありませんか。
その手続き手順に何ら齟齬がなかったばかりか、さらに言えば、昨日来発言されている会派は検討会や議会運営委員会の構成員ではありませんか。
検討会や議会運営委員会で貴会派の意にそぐわなかったからと言って、本議場において犬の遠吠えのごとく発言することは稚拙であり、みずからの力量のなさを露呈していることにほかならず、伝統と格式のある渋谷区議会においての醜態をさらしていることを肝に銘ずるべきであります。
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