渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
とても残念な問題が発覚しました。情けないしとても怒っています。内容は下の映像がわかりやすいのでご覧ください。
こちらに対し、区長・議長に要望書を、副区長本人には抗議文を提出しました。いずれも不在だったので反応はわかりません。
<時間のない方のための要約>
- 庁内のチャットに副区長がひどい書き込みをした
- 区長に対し①辞任も含めた対応②経緯の説明と再発防止③文句あるなら陰口言わないで委員会でちゃんと反論しろ④自浄作用を回復しろ⑤チャットは公文書として情報公開に対応しろ。公文書としての品位を保て、と要望
- 議長に対し⓪区長部局との信頼関係がなくなった①幹事長会で報告を受けろ②全議員の総意で抗議しろ、と要望
- 副区長に対し⓪CISO(情報セキュリティ担当)を兼務しているのにあるまじき言動①言語道断と抗議②少なくともCISOには不適任なので辞任を要求
- 以上いずれも意訳。正しくは要望書・抗議文の本文をご覧ください。
<区長への要望書>
解説
暴言部分以上に、非公表にしている居所を庁内チャットとはいえ書き込んでしまうのは大量の個人情報を扱う役所のCISO(最高情報セキュリティ責任者)として失格です。よって辞任を含めた対応を求めています。
暴言の部分については経緯を明らかにすることが必要です。なぜこのような発言に至ったのか、桑水流議員のどこに悪感情を抱いたのか、これが明確にならないといろいろな想像が飛び交ってしまいます。
また、議会の議論への面従腹背ともいえるような発言も許せません。反論があるなら陰口をたたいてないできちんと反論すべきです。でないと論点も深まりませんし納得感も生まれません。憂さ晴らしにはなんの価値もない。むしろネガティブな感情を育てるだけで社会的にマイナスだ。
暴言を他の職員がいさめなかったのも本当に絶望しました。
そもそもチャットは公文書に当たる可能性があるものです。書き込みの内容によっては情報公開請求の対象にもなりえます。今回を契機に情報公開への対応を図ること、また品位を損ねないよう啓発することを要望しました。
なお、桑水流さんの名誉が傷つけられたことや心理的安全が脅かされたことはかわいそうに思いますし、謝罪や名誉回復は行われるべきと考えますが、これは本人や所属会派が対応することだと思いますのでいずれの文書にも含めていません。あしからず。
<議長への要望書>
解説
庁内チャットとはいえ、議員(委員会)への悪口を書いており部長級が肯定していることから議会全体との信頼関係が毀損されたと考えています。。
なので、議会全体について取り扱う幹事長会で報告を求め、各会派・各議員の総意を取りまとめて区長に抗議し、正常化と再発防止を求める必要があります。
<副区長本人への抗議文>
解説
情報セキュリティ担当として区民の個人情報等を安全に管理する責任者でありながら、個人情報を軽率に扱う姿勢は言語道断です。
よって少なくともCISOの辞任は絶対必要として求めています。
「少なくとも」としたのは、暴言部分がハラスメントに当たるものであって、副区長の辞任も検討するべきだとの思いを込めています。
<読み上げ用原文>
区長要望
令和5年8月8日
渋谷区長 長谷部 健 様
渋谷区議会議員 鈴木 建邦
副区長問題に関する要望
区政進展に向けた努力に心より敬意を表します。
8月7日に行われた桑水流区議の記者会見によると、副区長が業務用チャット(以下チャット)に桑水流区議の非公開の住所とともに暴言を書き込んだとのことで、極めて不適切な言動であり率直に言って強い憤りを感じています。
また部長級が追随するような書き込みをし、誰も諫めなかったことにも絶望しています。
区民の不信を払拭し、区長部局と区議会との健全な均衡関係を取り戻すため、速やかに下記の対応をとるよう強く要望いたします。
記
1, 副区長にあっては辞任を含め適切な対応を検討すること。
2, 庁内でのチャット、議員の生活実態とはいえ、CISOたる副区長が非公開の居所を本人の同意も得ずに書き込むことは言語道断である。併せて「早めに封じておかないと」との言葉を記載しており、嫌がらせを示唆しているともとれる内容である。どういう意図でこの書き込みをしたのか明確に説明するとともに、今後このようなことを起こさないように再発防止に取り組むこと。
3, チャットでは区民環境委員会の質疑概要に対し副区長から「バカの集まりになっている」との発言があり、それに対し部長級が「相手をするのも大変」と応じている。議員の委員会での発言に疑義があるのであればその場で明確に反論すべきであり、そうでないと論点が明らかにならないばかりか区当局と議会とのすれ違いが放置され、のちの大きな禍根となる。反論があるなら庁内チャットで陰口をたたくのでなく答弁で徹底的に反論するようにすること。
4, 誰も諫めなかったことで、自浄作用が失われている懸念がある。改めて組織改革に取り組むこと。
5, 質疑概要のような情報がチャットに提出される以上、①職務上作成②電磁的記録③反復して組織的に用いるものという要件を満たす公文書であるといえる。令和2年9月定例会本会議でチャットが公文書に当たると指摘し、区長から「グループウエア上でなく別途データ化して文書管理システムで保存するなどのルールを学識経験者の意見も参考にして定める」との答弁をいただいているところである。今回の件を踏まえて以下の点を明確にすること。
(ア) チャットは業務ごとにグループを改め、それぞれを文書として管理すること。
(イ) チャットの保存期間を明確にすること。最終更新からの期間で定めること。
(ウ) チャットの情報公開上の取り扱いにあっては渋谷区情報公開条例第6条にのっとり、非公開情報部分をのぞく公開とすること。
(エ) チャットは公文書との意識を啓発し、誹謗中傷や品位を落とす書き込みを厳に慎むこと。
以上
議長要望
令和5年8月8日
渋谷区議会議長 丸山 高司 様
渋谷区議会議員 鈴木 建邦
副区長問題に関する要望
8月7日に行われた桑水流区議の記者会見によると、副区長が業務用チャット(以下チャット)に桑水流区議の非公開の住所とともに暴言を書き込んだとのことで、極めて不適切な言動であり率直に言って強い憤りを感じています。
また、区議会議員の委員会での発言に対し副区長が「バカの集まりになっている」と書き込み、担当部長が「相手をするのも大変です」と応じており、区長部局との信頼関係も大きく損なわれたと感じています。
区民の不信を払拭し、区長部局と区議会との健全な均衡関係を取り戻すため、速やかに下記の対応をとるよう強く要望いたします。
記
- 速やかに幹事長会にて今回の事態の報告をうけること。
- 議員の総意のもと、区長に対し抗議を行うこと。
以上
副区長抗議
令和5年8月8日
渋谷区副区長 澤田 伸 様
渋谷区議会議員 鈴木 建邦
業務チャット書き込みに関する抗議
8月7日に行われた桑水流区議の記者会見によると、副区長が業務用チャット(以下チャット)に桑水流区議の非公開の住所とともに暴言を書き込んだとのことで、極めて不適切な言動であり率直に言って強い憤りを感じています。
澤田副区長にあってはCISOを兼務し、区の保有する情報資産に責任を持つ立場にもかかわらずのこの書き込みは言語道断であり、強く抗議します。
併せて、速やかに自らの職を見直し、少なくともCISOの職およびデジタルサービス部の担当は辞するよう求めます。
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